2024年10月7日付けで当社のウェブサイトにて公表させていただきましたとおり、当社は、第三者から不正アクセスを受け、個人情報が漏えいした可能性があることが判明いたしました。
このたび、外部のセキュリティ専門会社の協力のもと進めてまいりました本件の調査が完了いたしましたので、調査結果及び再発防止に向けた取り組み等についてご報告を申し上げます。また、本日時点において、本件に関わる個人情報の不正利用等は確認されておりません。
改めまして、皆さまにご迷惑とご心配をおかけしておりますことを心より深くお詫び申し上げます。
1. 本件の概要
2024年8月29日、社内のサーバにアクセスできない状態であることが判明し、サーバ保守業者にサーバの確認を依頼したところ、暗号化されていることが確認されました。そのため、サーバ保守業者とセキュリティ専門会社に調査を依頼し、被害拡大防止措置、原因調査及び復旧対応に着手いたしました。
その後の調査により、9月2日、サーバに、要求に応じなければダークウェブに情報を公開する旨の攻撃者のメッセージが記載されたファイルが置かれていたことを発見いたしました。もっとも、現在に至るまで、情報の公開や新たな攻撃活動等の被害は生じておりません。また、当社は、不正アクセスの攻撃者とは一切接触しておりません。
2. 漏えい等が発生し、又は発生したおそれがある個人データ
(1) 当社の取引先様から受託している個人データ
Ø 保険契約者に関する個人データの項目
- 契約者及び被保険者の氏名・住所・電話番号等、証券番号、保険契約内容、事故概要等
- 損害鑑定に係る対象事故の関係者に関する個人データの項目
Ø その他損害保険業務の関係者等に関する個人データの項目
(2) 当社が保有している個人データ
Ø 当社の従業員及び元従業員に関する情報
- 個人データの項目 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、経歴、社員番号、金融口座情報、勤怠等の人事情報、健康診断情報、その他雇用管理に必要な情報
91名分
Ø 採用候補者に関する情報
氏名、住所、メールアドレス、電話番号、経歴、その他採用活動に必要な情報
60名分
Ø お取引先様担当者に関する情報
氏名、所属会社名、肩書、勤務先メールアドレス、勤務先電話番号等
約6,400名分
3. 原因
セキュリティ専門会社の調査によると、本件の原因は、UTM機器へのブルートフォース攻撃後に、当社サーバにRDP接続によって侵入され、ランサムウェアの実行によりファイルの暗号化及びドライブの暗号化が施されたことによるものと考えられます。
本件調査により、攻撃者によるファイル転送ツールによる情報の送出や当社のクラウドストレージへのアクセスは確認できませんでしたが、当社サーバの複数のローカルフォルダへの不正なアクセスが確認されたことや、本件事象のあった時間帯に係るログが削除された可能性があることから、本件事象のあった時間帯において、攻撃者が情報を外部へ送出した可能性を完全に否定することはできないものと考えております。
4. 二次被害又はそのおそれの有無及びその内容
2024年10月7日付けの当社公表以降も、調査会社を通じて、ダークウェブサイトの確認を行っておりますが、12月18日時点の報告において、当社から流出した情報の掲載は無いとの報告を受けております。また、本日時点で、第三者による情報の不正利用の事実も当社において確認されておりません。
5. 対応状況
被害発覚後、セキュリティ専門会社や弁護士等、外部専門家への相談を実施し、取引先様各社と連携しつつ、本件事案の把握を行うとともに、当社は、復旧対応並びに原因究明と再発防止に向けた取り組みを継続的に行ってまいりました。
当社は、9月3日には警察のサイバー犯罪相談窓口にも被害相談を行ったうえ、近日中に被害届を提出する予定です。
また、個人情報保護委員会へ10月18日に確報を、11月1日に続報、さらに続報を提出する予定です。
本件被害のあった可能性のある方には、当社の取引先様から受託している個人データ(2.(1))のご本人様に関しては当社取引先様から、当社が保有している個人データ(2.(2))のご本人様に関しては当社から、ご連絡をさせていただいております。
6. 対策及び再発防止策
使用していたパソコンやシステム、ネットワーク環境の入れ替えを行いました。UTMは多要素認証を導入したうえでアクセス制限を設けました。EDRやクラウドのセキュリティ対策の導入、不正通信対策など、セキュリティ専門業者のアドバイスを受けてセキュリティ強化策を講じております。さらに、個人情報の管理体制の見直しを進めております。
7. お問い合わせ先
本件に関するお問合せは下記の連絡先までお願いいたします。
0120-853-851(受付時間:平日9:00-17:00)
(2024年12月31日から2025年1月5日を除く。)
関係者の皆様にご迷惑及びご心配をおかけする事態となりましたこと、改めて深くお詫び申し上げます。
【2024年10月7日リリース分】
リリース文(アーカイブ)