香川県丸亀市の公立中学校で、生徒や教職員が使用していたマイクロソフトアカウントおよそ3000件が削除され、一時的に端末が使用できなくなるトラブルが発生しました。
丸亀市教育委員会によると、島しょ部を除く市内の中学校5校において、生徒や教職員が使っていたマイクロソフトのアカウントが、5月6日に何者かの手によって削除されていたとのことです。アカウントは5月8日までにすべて復旧されており、現時点では個人情報の流出などは確認されていません。
市の教育委員会は、今回の不正アクセスはシンガポールから行われた可能性があると見ており、警察に被害届を提出する方針です。また、セキュリティ対策の強化と再発防止に向けた取り組みも進めています。
教育委員会は「厳格に管理してきたつもりだったが、インターネットの世界に絶対の安全はないと感じた。今後はより強固なセキュリティ環境の整備を進めたい」とコメントしています。
なお、香川県内では先月にも、県立高校などで約1万7000件のアカウントが不正に削除される事案が発生しており、こちらは現在も復旧のめどが立っていません。