こんにちは。動画は文章よりも直感的な情報源だと感じたことはありませんか?もちろんフェイク動画も存在しますが、動画は文章よりもずっと説得力があります。
YouTubeはその特性を最大限に活かした情報の宝庫。OSINT(オープンソース・インテリジェンス)活動にも大いに活用できます。とはいえ、膨大な動画の中から目的の情報を見つけ出すのは容易ではありません。この記事では、YouTubeの検索をもっと効率化するための知識とツールを紹介します。
YouTube検索の基本構造を理解しよう
まず、YouTubeが動画をどのようにインデックスしているかを理解する必要があります。これは図書館の本の分類と似ています。
YouTubeが重視する情報
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動画タイトル:検索順位に最も強く影響します。キーワードの密度が高いほど有利。
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動画説明欄:内容の要約として扱われ、キーワード抽出に使われます。
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タグ(キーワード):補助的要素。説明やタイトルと一致する場合に強く影響します。
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字幕:自動生成でも対象。本文にない情報が含まれる場合もあるため、侮れません。
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チャンネル名:チャンネル名でも検索できます。
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視聴者の反応:視聴回数、いいね、コメント数、再生時間なども評価対象です。コメントのテキストもインデックスされます。
検索クエリの処理プロセス
YouTubeに検索語を入力すると、次のような段階を経て検索結果が表示されます。
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キーワード抽出:助詞や冠詞などの意味の薄い単語は省かれます。
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言語の認識と正規化:例えば「探した」は「探す」として処理。
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検索意図の判定:
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情報型(例:「美味しいカレーの作り方」)
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ナビゲーション型(例:「堀江貴文のビジネス解説動画」)
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トランザクション型(例:「面白い猫動画」)
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データベース照合:インデックスに基づき該当する動画を抽出。
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ランク付けとフィルタリング:表示順位を決定。規約違反や個人の視聴履歴によるフィルタもかかることがあります。
※検索に引っかからない場合、Google検索でYouTube動画を探すという裏技も有効です。
YouTubeの検索フィルターを使いこなそう
検索結果ページの「フィルター」機能は意外と強力です。
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アップロード日時:過去1時間、1日、1週間、1ヶ月、1年
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タイプ:動画/チャンネル/再生リスト
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再生時間:短編/長編
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機能:字幕あり、4K画質、位置情報あり など
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並び替え:視聴数順、新着順、評価順
これらの条件は検索語に直接追加することも可能ですが、機能するケースとしないケースがあります。
例:
osint, shorts, this week
→ OSINTに関するショート動画のうち、今週投稿されたものが表示されます。
検索演算子(YouTube Dorks)
Googleと同様に、YouTubeでも「検索演算子」を使って高度な検索が可能です。以下は主な演算子とその使い方です。
"フレーズ"
完全一致検索。部分一致より優先度が高くなります。
例:「"バズレシピ カレー"」
+キーワード
検索結果に必ず含まれるキーワードを指定します。
例:「カレー +簡単」
-キーワード
検索結果から除外したいキーワードを指定します。
例:「バズレシピ -肉」
*
任意の単語にマッチします(ワイルドカード)。
例:「簡単 * レシピ」
$数値 ..
金額や数値の範囲を指定します。
例:「$10..$50」
intitle:
タイトル内に含まれる単一のキーワードで検索します。
例:「intitle:ミナミの帝王」
allintitle:
タイトル内に複数のキーワードすべてが含まれる動画を検索します。
例:「allintitle:バズレシピ カレー」
description:
説明欄に含まれる語句を検索します。正確に指定するには「"」や「*」の併用が効果的です。
例:「description:"低糖質 カレー"」
before:/after:
特定の期間にアップロードされた動画を検索できます。
例:「after:2023-01-01」「before:2024-01-01」
OSINTに便利なツール紹介
以下の外部ツールは、YouTube調査に非常に役立ちます。
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公開日、タグ、カテゴリ、統計、サムネイルなどが確認できる。
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地図上で位置情報付き動画を検索可能。
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動画コメントを抽出・CSVで保存。
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字幕検索ツール。動画内の発言をテキストで検索。
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削除済み動画の情報(メタデータや字幕)を検索。
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まとめ
YouTube検索を使いこなすことで、OSINT調査の幅は確実に広がります。検索構造を理解し、演算子や外部ツールを組み合わせることで、目的の情報に早く、正確にたどり着けるようになります。
YouTubeはもはや娯楽の場だけではなく、情報収集の最前線でもあります。ぜひ実際に検索を試して、あなたのスキルに取り入れてみてください!