都立高等学校に勤務する講師の私物パソコン1台が、いわゆる「サポート詐欺」の被害に遭い、同パソコン内に保存されていた生徒個人情報が流出した可能性があります。
関係者の皆様には、多大な御迷惑をお掛けし、深くお詫びを申し上げます。今後、再発防止を徹底してまいります。
なお、現在のところ、二次被害等の発生は報告されておりません。
1 事故の概要
令和6年7月28日(日曜日)午前10時30分頃、都立高等学校に勤務する講師が、自宅で私物パソコンを使用中、いわゆる「サポート詐欺」の被害に遭い、同パソコン内に保存されていた勤務校3校計326名の生徒の氏名、成績等が流出した可能性がある。
なお、当該講師は校長の許可を得ることなく、無断で私物パソコンを使用していた。
2 流出した可能性のある個人情報
令和2年度から令和6年度までの、担当していた履修科目に係る生徒の学年、組、氏名、性別、成績(定期考査得点、通知表の成績等)
3 事故の経緯
(1) 令和6年7月28日(日曜日)午前10時30分頃、同講師が自宅で私物パソコンを使用中、警告音とともに、同パソコンが狙われていると表示された。同講師は、表示された電話番号に電話を掛け、指示に従ったところ、パソコンの遠隔操作が行われた。同講師は、口座のある銀行のWebページにアクセスするよう指示を受け、当該銀行口座残高を確認されたのち、同相手は切電した。この間、生徒個人情報が含まれるファイルについて、画面上、相手側から操作はされていない。
(2) 同月30日(火曜日)午後4時頃、同講師は、勤務校の一校に連絡し、状況を伝え、学校が事実関係を確認した。
(3) 同年8月2日(金曜日)、当該勤務校において再度詳細に確認したところ、3校計326名の生徒の氏名、成績等のデータが当該パソコンに保存されていることが判明した。
4 事故後の対応
(1) 同年7月30日(火曜日)同講師は、警察に相談するとともに、当該パソコンのインターネット接続を遮断した。また、同年8月2日(金曜日)に当該パソコンの初期化を完了した。
(2) 流出の可能性のある保護者に対して、それぞれ学校から事故に係る説明・謝罪を行った。
5 再発防止策
学校等における個人情報等の取扱いや適正な管理について、再度周知徹底を行う。
特に、業務における私物パソコンの使用は、原則禁止であること等について周知を徹底する。