78:22の宇宙法則(ユダヤの商法)

ユダヤの商法 / 藤田 田【著】/藤田商店【協力】 - 紀伊國屋書店ウェブ ... 

ウラケンさんがいつぞやのツィートでこの「ユダヤの商法」という本を紹介されていたので、図書館で借りて読んでみた。

ウラケンさん紹介の書籍だけあって、いろいろ勉強になることがあった。

日本マクドナルドの創業者として藤田田は有名だが、図らずして彼の半生も知ることができた。

最近の中国は中共による独裁化により、世界とのデカップリングが進みつつあるが、4000年の歴史がある。

しかし、ユダヤにはそれそ超える5000年の歴史があるという。

そんなユダヤの法則に「78:22の宇宙法則」というものがある。

これ、厳密には78にも22にもプラスマイナス1の誤差が生じるようで、厳密に考える必要はない。

この法則は正方形とその正方形に内接する円の関係(正方形の面積を100とした場合、内接する円の面積は78.5)から始まり、空気中の成分(窒素78、酸素等22)、人体(水分78、その他の物質22)、お金の貸借受容(貸したい人78、借りたい人22)といろいろ表現されている。

個人的に思いついたのはインバスケットの攻略法で出てくる2:8の法則(インバスケットで出てくる課題は2割だけを深くやればよい)とか、会社組織における2:8の法則(従業員のうちまじめに働くのは2割だけで8割は怠けるという法則)なんかもこれに当たるのかと思った。

その他気になったのは、「きれいな金」とか「きたない金」というものは存在しないということ。

これは難波金融伝でも「汚い銭でも銭は銭や」という名セリフが残るが、同じ話である。

次は必ずメモを取るという事。

ある意味仕事の基本なのかもしれない。

ユダヤ人は特にメモ帳を持つようなことはしないが、必要に応じてタバコの空き箱とかを代用してメモを取っていた。自分は昔、佐々木常夫氏の講演にてメモを取ることの重要性を聞き、ワイシャツのポケットの入るサイズのメモ帳を買って常に忍ばせている。

雑学を積むべし

雑学と言っても雑談のネタではない。政治、経済、歴史、スポーツ、レジャーとあらゆる分野にわたって豊富な知識を持つことは人生を豊かにしてくれる。

今日のケンカは明日に持ち越さない

「人間の細胞は刻々と変化し、日々に新しくなっている。だから昨日ケンカした時の相手の細胞は、今朝は新しい細胞と入れ替わっている。」

ユダヤ人はそんな考えのもと、商談とかで大ゲンカしても翌日の朝はケロリとした態度で「グッド・モーニング」と言ってくる。

昨日の興奮を引き継いで翌日も動揺しているのは敵の術中にはまっていると認識しなければならない。

不意の客は泥棒と思え

日本には「人を見たら泥棒と思え」という格言があるが、これと同じような位置づけかもしれない。

アポイントメントを取らない人は失礼な奴である。

働くために食うな。食うために働け。

日本だと食べるために働く「ライスワーク」が多いと思う。

自分は社会人になった際、働く目的について、「食べること」の上を目指さなければならないと言われ、職業人として何を目指すかを考えたことがある。

ユダヤ人の「食うために働け」は上記とは根本的に意味が異なる。

ユダヤ人の「食う」とは、晩餐を2時間くらいゆっくりとって楽しむことである。毎日晩餐を2時間楽しむにはそれなりの財力がいる。

それゆえに働く目的になるのである。

日本文化である「早メシ早グソ」は外道中の外道なのである。

上記の事もあり、メシの時には仕事の話をしないのもルールであり、「ランチョンミーティング」もまた、外道中の外道である。

金銭教育は小さい時から行うべし

おこづかいは年功序列ではなく、同一労働同一賃金の歩合給とすべきである。

こうすると、子供も積極的に家事を手伝うのではなかろうか。