チケット取得のきっかけ
組織には夏休みの定義が無く、最近は「有休取得奨励日」とかいう、公休ではなく、「有休を使ってみんなで休もう」的な日が設定されている。普段は有休消化を奨励される筋合いはないと考える派なので、普通に仕事をしていたりするのだが、2024年8月については有休取得奨励日を使うと11日間の連続休暇となることが判明し、勢い余ってそのまま航空券を取得してしまった。
勢い余ってとか言うと無計画のような印象を受けるかもしれないが、実は航空券取得は2月の出来事である。
最悪LCCでもいいかと思って航空券を物色していたら、フルサービスキャリアなのにLCCよりも安い価格の航空券を発見した。
それが今回搭乗するロイヤルブルネイ航空。
当然経由便となり、バンコクを行って帰ってくるだけでは疲れるだけである。そこで、往路はブルネイ経由のバンコク行きにして、バンコクで半分過ごし、途中ブルネイに移動して残り半分をブルネイで過ごして帰ってくることにした。
ブルネイに途中降機するため、航空券代が若干上がる気がしたが、一応確認してみたところほとんど変わらない金額であった。
普段は航空会社のサイトで直接予約をするのだが、丁度サプライスで3000円クーポンが出ていたので、サプライスでもチケットの金額を確認してみたところ、同じ条件のチケットにもかかわらず、サプライスの方が安くなってしまった。
そんな訳で今回のチケットはサプライスで購入した。
新たな試み
その他、今回から始めた新しい試みが二つある。
1.海外旅行保険への加入。
今まではクレカ付帯で十分と考えていたが、ハワイで病気にかかり、クレカの海外保険の枠を覗いて更に2000万円が必要になったという事件があり、クレカに加えて日本出国の都度、ちゃんと海外旅行保険をかけておこうと思った。
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| 2024年のGWに旅行先のハワイで奥さんが脳内出血により死亡。医療費、救急搬送費、救急空輸費、そして入院費を合計して(日本円にして)2000万円以上の請求が発生し、不足分を補うためにクラウドファンディングを実施する羽目に・・・
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2.フライト補償サブスク「AirHelp+ Smart」
よくクレジットカードで航空機遅延補償みたいなサービスがあるが、それを個別に買っている感じ。
3時間以上遅延すると自動的に100ユーロの補償を受けられる。加えて遅延損害金が取れる場合は自動で取ってくれる。
自分のクレカにはそもそも遅延補償はついていないが、クレカの場合は自己申告だし、対象と思って無駄遣いするのもどうかと思うので、AirHelpの方が精神衛生上良いと思っている。
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AirHelp+ Smartは3回分の旅まで補償可能。1回分の旅の定義は出発地~目的地までの往復を指し、経由地も含めて1回分にすべて含まれる。例えばHND⇒ITM/KIX⇒KUL⇒BKK⇒HKG⇒SGN⇒TYOみたいな旅程も1回分として包含可能。 |
そんな訳で新しい試みを加えつつ、今回の旅をスタートさせる。
前泊
今回のフライトは成田発なので、頑張れば当日自宅から出発できなくはなかったのだが、前泊がしたくなり、空港近くのホテルに宿泊することにした。
成田+前泊+定宿で最初に思い付いたのはIHG系列のANAクラウンプラザホテル成田だったのだが、予算感が合わない・・・。
多少空港から離れても電車1本でアクセスできる場所で再検討した結果、ルートインホテル(ルートイン千葉ニュータウン中央駅前-成田空港 アクセス線-)を発見し、今回はここに宿泊。
ルートインホテルはほぼ必ず温泉があるので、定宿の一つにしている。
しかもJALカード特約店なので、宿泊費をJALカードで支払うとマイルが2倍ゲットできる。
ちなみにここは直予約がオトクで、直予約をするとPontaポイントもゲットできる。PontaポイントもJALマイルに移行できるので、JALマイル還元率で言うとルートインホテルは3%を超える貴重な存在となっている。
また、直予約特典で自販機のドリンクが1本無料でもらえたり、朝食バイキングが無料になったりと、特典がいっぱいなのも嬉しい。
今回はルートイン公式サイトの通常価格から社畜割りで10%引きしてもらい、ルートインアプリの特典で更に500円引いてもらい、割引後の支払い金額に対して2%のJALマイルと3%のポンタポイントを頂き、ドリンク1本と朝食バイキングを無料で頂いた上に、部屋をシングルからコンフォートツインにアップグレードしていただいた。
ルートインホテルのコンフォートルームはベッドにエアウィーブが採用されており、質の高い睡眠を得て出国日を迎えることができた。
空港移動
ルートインホテルの朝食バイキングを楽しんでホテルをチェックアウトし、最寄り駅に向かいます。
今回のスタートは北総鉄道の千葉ニュータウン中央駅。
この路線名と駅名だけだと、空港まで無事たどり着けるのか不安を感じますが、約30分おきに空港への直通列車が走っています。
成田スカイアクセス線とも呼ばれていて、京成スカイライナーはここを走って上野と成田空港を結んでいるようです。
京成スカイライナーはこの駅に泊まりませんので、30分おきに来るアクセス特急に乗車します。
今回の目的地である成田空港(1タミ)までは5駅。時間にして30分弱といった感じ。
チェックイン
ロイヤルブルネイ航空は座席指定は有料になっているが、48時間前にスタートするオンラインチェックインでは、普通の席であれば座席指定が可能になる。
そんな訳で成田→ブルネイ間についてはオンラインチェックインを行い、窓側席を指定していたのだが、ブルネイ⇒バンコク間はオンラインチェックインを試みると途中で反応が無くなる残念なエラーが発生してオンラインチェックインも座席指定もできていなかった。
そんな事前準備を踏まえて第1ターミナルの北ウイングに到着。搭乗するBI696便(下部写真の一番下)は予定通りみたいです。
チェックインカウンターを探して向かいます。
ロイヤルブルネイ航空のカウンター、なんか雰囲気が違う様な・・・
カウンターはそこまで混んでおらず、すぐに自分の番が回ってきました。
パスポートを渡してしばらく待っていると、戻りの予定日だけ聞かれてバンコクまでの搭乗券が発券されてしまいました。
あれ、座席の話とか一切しないんだ。。。
(JALとかだと、「〇〇のお席を予約しております」とかコミュニケーション取ってくれるのに・・・)
しかも、ブルネイ⇒バンコクのフライト、座席が44Bだし。Bってことは真ん中席だし。。。
発券スタッフのホスピタリティの低さにガッカリしながら出国します。
ラウンジ、海外SIMセットアップ
今回はエコノミークラスなので航空会社のラウンジは使えません。
その為、プライオリティパスを用意してきました。
ちなみに第1ターミナルには大韓航空のラウンジがあるのですが、昔はここにプライオリティパスで入ることができました。
実は(プライオリティパスを使って)人生で初めて入ったラウンジがこの第1ターミナルの大韓航空のラウンジで、ガチの平民がプライオリティパスを使うことで、お金持ちしか入れないような航空会社のラウンジにアクセスできたときは、言葉に出来ない感動を感じたものです。
今回訪問するラウンジはそんな大韓航空のラウンジのすぐそば、26番搭乗口の近くにあります。
プライオリティパスもだいぶ一般化してきているようで、ラウンジの入口には常に人がいるような感じでした。
時間帯によっては入場規制も行われているようでしたが、私が入ったタイミングでは待ち時間なく入ることができました。
入場にはプライオリティパスと航空会社名が必要になりますが、受付スタッフの方、ロイヤルブルネイ航空の搭乗券が珍しかったのか、搭乗券を二度見されていました。
ラウンジ内の混雑率は7割といった感じでした。
ラウンジでは食事も提供されるのですが、私はルートインでお腹いっぱい朝食を堪能してきたので、ドリンクだけ頂きました。
最初は行ったとき、あまり広くない印象を受けたのですが、奥にもスペースがありました。
鳥居のようなオブジェがセンスいいですね。
ここでSIMのセットアップをしておきます。
楽天モバイルユーザーは、対象地域であれば2GB/月まで無料で海外ローミングできます。
タイだけであれば対象地域なので海外SIMの調達は不要なのですが、ブルネイが対応していないため、海外eSIMを別途調達します。
今回はairaloで調達することにしました。
確認してみると、airaloでもブルネイ単体用のeSIMは提供されておらず、グローバルSIMを調達することに・・・
ちなみに
セゾンカード会員か、上述の「AirHelp+ Smart」の会員は10%オフでairaloのeSIMを購入することが可能です。
搭乗ゲート、搭乗機
eSIMのセットアップを終え、搭乗時刻が近づいてきたので、ゲートに向かいます。
丁度ロイヤルブルネイ航空のCAさんが1人搭乗していきました。
こちらが今回の搭乗機。エアバスA320です。
REGISTRATIONはV8-RBF。直近3日間のフライト実績をチェックしてみましょう。(太字が今回搭乗したフライト)
8日は1往復だけだったり、10日は稼働が無かったり、パターンが読めない感じ・・・。
11 Aug 2024
Kuching (KCH) Brunei (BWN) BI856 21:40 23:00
Brunei (BWN) Kuching (KCH) BI855 19:30 20:50
Tokyo (NRT) Brunei (BWN) BI696 11:45 16:45
Brunei (BWN) Tokyo (NRT) BI695 00:35 07:30
09 Aug 2024
Manila (MNL) Brunei (BWN) BI686 21:35 23:40
Brunei (BWN) Manila (MNL) BI685 18:30 20:45
Jakarta (CGK) Brunei (BWN) BI736 13:00 16:30
Brunei (BWN) Jakarta (CGK) BI735 10:55 12:20
Kota Kinabalu (BKI) Brunei (BWN) BI822 08:50 09:30
Brunei (BWN) Kota Kinabalu (BKI) BI821 07:30 08:10
08 Aug 2024
Beijing (PKX) Brunei (BWN) BI624 11:00 16:30
Brunei (BWN) Beijing (PKX) BI623 02:00 07:25
搭乗時刻になり、搭乗が開始されました。
搭乗券にはボーディンググループの記載があったのですが、いきなり全員搭乗開始となりました。
搭乗
搭乗券にはボーディンググループ:Bとの記載があったのですが、目の前で全員搭乗開始となったため、かなり早いタイミングで搭乗できました。お陰でオーバーヘッドコンパートメントの争奪戦にも無事勝利を収めることができました。
ブルネイはイスラム国家なので、CAさんもイスラムを感じるスタイルです。
安全のしおり。ぐにゃりと曲がっていました。
座席は3x3の横6席です。A320なので、機材だけで言うとLCCですね。
座席には枕と、
ブランケットが配備されていました。
機内は冷えるので、重宝させていただきました。
搭乗率は9割を超えている感じでしたが、奇跡的に私の隣は空席でして、快適な空の旅が楽しめそうです。
出発の準備が整い、機内安全ビデオの後に、噂に聞いていたコーラン(!?)が流れます。
機内サービス
離陸後1時間くらいして機内食のサービスが始まります。
噂では機内食のメニューが配られると聞いていたのですが、そのような事はありませんでした。
機内食はチキン+ライスか、ビーフ+ポテトの2択。貧乏根性丸出しでビーフを選択します。
ドリンクはコーヒーとミネラルウォーターをリクエスト。
デザートにどら焼きが出てきました。
ボリューム的には今一つな印象ですが、おいしかったです。
着陸の2時間くらい前には軽食としてスナックの提供がありました。ナッツ、クラッカーなど、3種類くらいから選べました。
着陸
カリマンタン島(ボルネオ島)が見えてきました。この島の一部がブルネイとなります。島自体はブルネイのほか、マレーシアとインドネシアも国土を有しています。
つまり、ブルネイはカリマンタン島にありますが、マレーシアのコタキナバルもカリマンタン島にありますし、インドネシアのバリクパパンもカリマンタン島にあります。
続いてラブアン島が見えてきました。
ブルネイ湾が見えてきました。
カリマンタン島やラブアン島は大東亜戦争時は大日本帝国の占領下でした。レイテ沖海戦で沈没した戦艦武蔵はこのブルネイ湾から出航したと言われています。
そしてブルネイ国際空港が見えてきました。(回り込んで着陸するようです。)
無事着陸しました。
【Playback of flight BI696 on 11th AUG 2024】