【セキュリティ事件簿#2023-093】沼尻産業株式会社 当社ファイルサーバーのランサムウエア感染による情報流出の可能性についてお知らせとお詫び 2023年3月12日


沼尻産業株式会社(所在地:茨城県つくば市、代表取締役社長:沼尻年正)は、当社が管理運用するファイルサーバーのランサムウエア感染により、お客さま、お取引先さま、当社関係者の皆さまの情報が外部流出した可能性を完全に否定できないことがわかりましたので、お知らせします。現在、外部の専門機関と連携して調査を進めておりますが、現時点で不正利用等は確認されていません。

本件の対象となる皆さまに対しては順次個別のご連絡を差し上げるとともに、お問い合わせ窓口を設置します。お客さま、お取引先さま、関係者の皆さまに多大なご心配とご迷惑をおかけしますことを、深くお詫び申し上げます。

現在も調査を継続しており、今後新たな情報が判明する可能性がありますが、現時点で確認できている状況および当社対応は以下のとおりです。

1.外部流出した可能性のある情報

(1)個人・法人名刺情報(パスワード付)

・氏名・社名、住所、電話番号、メールアドレス

(2)取引先情報(パスワード付)

・代表者名・社名、住所、電話番号、メールアドレス、契約内容

(3)業務受託先の法人顧客情報(パスワード付)

・代表者名・社名、住所、電話番号、メールアドレス、契約内容

(4)退職者含む従業員情報(パスワード付)

・氏名、住所、電話番号、生年月日 等(退職者含む)

※クレジットカード情報の保有はございません。

2.本件に関するお問い合わせ窓口

3.経緯

・3月11日03時、当社ファイルサーバーがランサムウエア感染したことを当社従業員が確認。確認した時点でさらなる被害の拡大を防ぐため、ファイルサーバーの停止および外部とのネットワークを遮断しました。

・3月11日に対策本部を立ち上げ、外部専門機関と連携しながらランサムウエア感染による流出情報の有無、要因、経路などの調査を開始しました。3月11日17時頃、顧客情報を含む情報が外部流出した可能性を完全に否定できないことを確認しました。 

4.現時点および今後の当社対応

・このたびのランサムウエア感染の原因や経路などにつきましては、外部専門機関の協力を得ながら引き続き調査を進め、詳細が分かり次第、すみやかにご報告します。

・また、当社はこのたびの事態を厳粛に受け止め、セキュリティー体制の厳格化や監視体制の強化を図り、再発防止に取り組んでいきます。

 

このたびはお客さま、お取引先さま、関係者の皆さまに多大なご心配とご迷惑をおかけしますことを、重ねて深くお詫び申し上げます。

【搭乗記】日本航空307便(羽田空港⇒福岡空港)

 

2022年に人生初の海外(バンコク)発券を敢行。

その時、バンコク(BKK)-東京(TYO)の往復航空券と、バンコク-東京-福岡(FUK)の往復航空券が同じ金額だったので、福岡往復のチケットを購入した。

丁度九州に用事があったので、朝8時のフライトにし、朝7時に羽田空港に到着したのだが、この時点で手荷物検査場が激混み。。。


写真に撮り忘れたが、JGC用カウンターも30人くらいの行列ができていた。

ただ、思ったよりもスムーズに流れ、無事手荷物検査完了。

以前はカバンからPCを出す必要があったが、最近はそれが不要になったので助かる。

手荷物検査を終えたらラウンジ直行。


大人しく水でも飲んでいようと思ったら、変なものが浮いていたので、アップルジュールに変更


JALのA350は今更ながら初搭乗。


正直、国内線で各座席にディスプレイがいるのかという疑問があるが、


外部カメラがあるのは斬新でいい感じ。


フライト時間は2時間だったが、ほとんど寝ていたため、あっという間に福岡空港着陸。


国際線ターミナル発のバスに乗る必要があったため、バスで国際線ターミナルに移動


20年位前に東京発福岡乗り継ぎで中国に行ったことがある。当時、預け入れ荷物は国際線ターミナルで受け取れるものと勘違いし、危うく福岡発の国際線に乗れなくなるリスクが発生したが、当時のANAのスタッフさんが全力でサポートしてくれ、何とか間に合った記憶が蘇ってきた。

少し時間があったので、なんか食べようと国際線ターミナルを散策してみる。


国際線ターミナル4Fに行ってみると、うどん屋さんがあったものの、激混みで断念。

他をあたってみるも、国際線ターミナル4Fで営業しているお店はうどん屋さんのみで、あとは閉鎖のシャッター街と化している。


シャッター街と化している割に、近距離国際線はそれなりにある。

LCCとスターアライアンス(エバー航空、シンガポール航空、タイ航空が就航)、スカイチーム(大韓航空、ベトナム航空が就航)が強い感じで、ワンワールドの存在感は皆無。ワンワールドにはかなり頑張ってほしい


ザンネンな国際線ターミナルからバスで目的地に出発。


【セキュリティ事件簿#2023-092】石巻地区広域行政事務組合 石巻地区広域行政事務組合庁内ネットワークサーバーのコンピューターウイルス感染について 2023年3月9日


石巻地区広域行政事務組合庁内ネットワークサーバーのコンピューターウイルス感染について、コメントを申し上げます。

本組合におきましては、これまでもサイバーセキュリティ対策を講じてきておりましたが、この度の事案の発生により、圏域住民の皆様及び関係機関・関係団体の皆様に、多大の御心配やお手数をお掛けいたしておりますことを、深くお詫び申し上げます。

現在、ウイルスによる個人情報をはじめデータの流出は確認されておらず、皆様への支障を最小限にするため、工夫して業務を継続いたしております。

今後、引き続き調査を行い、再発防止策について検討するとともに、早期に通常業務へ戻れるよう努めてまいりますので、御理解、御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

1 概要
事務局内の庁内ネットワークサーバーが不正アクセスによりコンピューターウイルスに感染したため、サーバー内のデータが暗号化され使用不能となったもの。

2 発生の経緯及び原因
(1) 令和5年2月24日(金)~25日(土)
 深夜にサーバー内のデータが暗号化される。
(2) 令和5年2月27日(月)
 朝出勤した職員がデータに異常があることを発見した。
 庁内ネットワーク保守点検業務委託業者に連絡し、サーバーを確認したところ、コンピューターウイルス(ランサムウエア)への感染が判明した。

3 情報流出の有無
当該サーバーには過去から現在までの、各審査会委員及び事業参加者等のデータ(氏名・生年月日・住所・電話番号等)が含まれておりましたが、現時点において、サーバー内のデータが抜き取られた痕跡は認められず、情報の流出は確認されていないものの、引き続き調査を継続する。

4 業務への影響
総務企画課、施設管理課、介護認定審査課及び石巻広域クリーンセンターの業務の一部に支障が生じているものの、バックアップデータ等を活用し、業務は継続して行っている。

5 対応状況
(1) 令和5年2月27日(月)
 保守点検業者において、感染経路及びデータの復旧等について、調査を開始した。
(2) 令和5年2月28日(火)
 石巻警察署へランサムウエアによる被害があったことを通報の上、対応等について相談し、捜査に協力している。
庁内ネットワークへ接続している全てのパソコンのウイルススキャンを実施し、異常がないことを確認した。
(3) 令和5年3月2日(木)
 保守点検業者により、バックアップデータによるサーバーの仮復旧が完了した。
※ 感染経路等については、サーバーのログ等を確認したが特定には至っていない。

6 今後の再発防止策
セキュリティ対策の強化、データのバックアップの方法等、必要な対応について、調査・検討する。

【セキュリティ事件簿#2023-091】東京海上日動あんしん生命保険株式会社 弊社からの送信メールデータの流出の可能性について 2023年3月8日


東京海上日動火災保険株式会社(取締役社長 広瀬 伸一、以下「東京海上日動」)および東京海上日動あんしん生命保険株式会社(取締役社長 川本 哲文、以下「あんしん生命」)において、「メール誤送信対策サービス」を委託する富士通株式会社(以下「富士通社」のシステム(※1)が特定の期間に不正アクセスを受けたこと(※2)により、東京海上日動およびあんしん生命から送信したメールデータの一部が外部に流出した可能性があることが、富士通社からの報告により判明いたしました。

お客様をはじめとする関係者の皆様に、ご迷惑とご心配をおかけすることとなり、心よりお詫び申し上げます。

(※1)富士通社の FENICS インターネットサービス
(※2)富士通社ニュースリリース
(2023 年 2 月 20 日)
(2022 年 12 月 23 日)

 現時点で富士通社からは以下の報告を受けております。

  • 2022 年 12 月 9 日に FENICS インターネットサービスを構成する一部のネットワーク機器から外部への不正な通信が行われていた事象を確認した。

  • その後の調査の結果、FENICS インターネットサービスを構成する一部ネットワーク機器において、不正なプログラムが動作していたことが判明した。

  • 不正な通信が行われた時間帯に、当該ネットワーク機器を通過していた東京海上日動およびあんしん生命から発信された電子メールが技術的に外部から窃取可能な状態になっていたことが判明した。

  • 2022 年 3 月 28 日から不正な通信が行われていた可能性があるが、2022 年 3 月 28 日~5月 15 日の期間については富士通社にて外部通信のログを保存していない。

  • すでに富士通社により同様の事象が生じないよう必要な対処を実施済みである。

弊社では、2022 年 5 月 16 日から 12 月 9 日までの期間にて上記 FENICS インターネットサービスを通じて外部に流出した可能性のある約 1,300 通のメールを特定済みであり、本日以降速やかに同メール送信先の皆様に通知をしてまいります。また、2022 年 3 月 28 日から5 月 15 日の富士通社にてログを保持していない期間につきましては、富士通社とともに調査方法を検討し、適切に通知をしてまいります。

今後も情報管理の徹底に努め、より一層の情報セキュリティ対策の強化に取り組んでまいります。なお、本件につきましては、監督当局に対して報告を実施しております。

【セキュリティ事件簿#2023-090】浜松開誠館中高、サーバーがウイルス感染して成績や出欠の閲覧不可。緘口令をひいたものの隠ぺいの意図は拒否


浜松市中区の浜松開誠館中学・高校(生徒数計約1200人)で校内のサーバーがコンピューターウイルスに感染し、数年間分の生徒のテストの成績や連絡先が閲覧できなくなっていることが学校への取材で判明した。個人情報の流出や悪用は2023年3月7日時点で確認されていないという。

学校などによると、2月下旬にサーバーが何らかの理由でウイルスに感染。過去5~10年間分の生徒の成績や出欠状況、連絡先などのデータが全て暗号化され、閲覧できなくなった。復旧のめどは立っていない。このため、データを紙で保存していない教員は、生徒の成績評定を記憶などに基づいて行う必要があったという。

関係者によると、学校側は当初、教員たちに問題を外部に口外しないよう求めていた。6日に毎日新聞の取材を受けた後、保護者らに経緯を伝えた。

同校の広報室長は「生徒を動揺させたくないとの思いがあった。隠蔽(いんぺい)しようとしたわけではなく、県教育委員会に報告し、県警にも相談している。原因の把握とデータの復元に努めたい」と述べた。

【セキュリティ事件簿#2023-089】株式会社オーディオテクニカ 不正アクセスによる情報漏えいの可能性に関するお知らせとお詫び 2023年3月7日


2月25日(土)未明より発生しておりますシステム障害において、現在、復旧に向けて対応をしておりますが、原因調査の過程でランサムウェアによる不正アクセスを受け、社内の一部機密情報が不正に閲覧された可能性があることが判明しました。

今回の不正アクセスによる被害の状況、情報漏えいの範囲などは現在、調査中となっておりますため、全容の確認や対処、復旧にはまだ数週間の時間を要する⾒込みです。

なお、当社の公式ECストア販売における決済は外部委託しておりますため、クレジットカード情報を保有しておらず、クレジットカード情報の流出がないことを確認しております。

今後、お知らせすべき新たな事実が判明しましたら、改めてお知らせいたします。 

【セキュリティ事件簿#2023-088】日本原燃株式会社 お客さまの個人情報漏えいの可能性のお知らせとお詫びについて 2023年3月3日


当社グループ会社の六ケ所げんねん企画株式会社※(以下「げんねん企画」という)のパソコンが不正アクセスを受け、お客さまの個人情報が漏えいした可能性があることを確認しました。

個人情報が漏えいした可能性のあるお客さまに、ご迷惑とご心配をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。

※日本原燃の視察者受け入れ業務を受託

1. 事象概要

2023年2月19日、げんねん企画が所有する視察者の個人情報を保管しているパソコン1台に不明ファイルが作成されていることを確認し、調査の結果、2月27日に2022年6月3日から2023年2月19日までの期間にご視察を申し込まれたお客さまの氏名や住所などの個人情報が漏えいした可能性があると判断しました。

現在、ネットワークは遮断しており、被害拡大の防止を講じています。原因については現在調査中です。

なお、警察への通報および個人情報保護委員会への報告は完了しております。

2. 漏えいした可能性のある個人情報および対象人数

  • 個人情報
    氏名、住所、電話番号、生年月日、身分証のコピー 等
  • 対象人数
    2022年6月3日から2023年2月19日までの期間にご視察を申し込まれたお客さま 4,982人
3. お客さまへのお願い

身に覚えのない電話や郵便物が届いた場合は最寄りの警察署にご相談ください。

4. 今後の対応

対象となるお客さまには、本日より順次、申し込まれた団体様を通じて電話等でご連絡してまいります。

現在、外部の専門機関とともに原因調査を進めており、必要な対策を実施し、再発防止に万全を期してまいります。

【TryHackMeウォークスルー】Nmap Basic Port Scans

 

Task 1  Introduction

ここは、Nmapシリーズ(ネットワークセキュリティ入門モジュールの一部)の2つ目です。

  1. Nmap Live Host Discovery
  2. Nmap Basic Port Scans
  3. Nmap Advanced Port Scans
  4. Nmap Post Port Scans

前回では、オンラインシステムの発見に焦点を当て、Nmapスキャンの3つのステップを説明しました。

  1. ターゲットの列挙
  2. ライブホストの発見
  3. 逆DNSルックアップ


次のステップは、どのポートが開いていてリッスンしているか、どのポートが閉じているかをチェックすることでしょう。そこで、今回と次回では、ポートスキャンと、nmapが使用するさまざまなタイプのポートスキャンに焦点を当てます。ここでは、以下のことを説明します。

  1. TCP connect port scan
  2. TCP SYN port scan
  3. UDP port scan

さらに、ポート、スキャンレート、並列プローブの数を指定するためのさまざまなオプションについても説明します。

■Question ※無し


Task 2  TCP and UDP Ports

IPアドレスがネットワーク上の多数のホストを特定するのと同じ意味で、TCPポートまたはUDPポートは、そのホスト上で実行されているネットワークサービスを特定するために使用されます。サーバーは、ネットワークサービスを提供し、特定のネットワークプロトコルに準拠しています。例としては、時刻の提供、DNSクエリへの応答、Webページの提供などがあります。ポートは通常、その特定のポート番号を使用するサービスにリンクされています。例えば、HTTPサーバーはデフォルトでTCPポート80に接続し、さらにHTTPサーバーがSSL/TLSをサポートしている場合は、TCPポート443で待ち受けることになります(TCPポート80と443は、SSL/TLSをサポートしている場合は、TCPポート443で待ち受けることになります)。(TCPポート80と443はHTTPとHTTPSのデフォルトポートですが、Webサーバーの管理者は必要に応じて他のポート番号を選択することができます)。さらに、1つのTCPまたはUDPポートで複数のサービスが(同じIPアドレスで)リッスンすることはできません。

単純化しすぎかもしれませんが、ポートを2つの状態に分類することができます。

  1. オープンポートは、そのポートでリッスンしているサービスがあることを示します。
  2. クローズド・ポートとは、そのポートでリッスンしているサービスがないことを示します。

しかし、現実的な場面では、ファイアウォールの影響を考慮する必要があります。たとえば、ポートが開いていても、ファイアウォールがパケットをブロックしている場合があります。そこで、Nmapは次の6つの状態を考慮します。

  1. Open:指定されたポートでサービスがリッスン中であることを示します。

  2. Closed:指定されたポートにアクセス可能ですが、どのサービスもリッスンしていないことを示します。アクセス可能とは、到達可能であり、ファイアウォールや他のセキュリティ機器/プログラムによってブロックされていないことを意味します。

  3. Filtered: ポートがアクセス可能でないため、Nmapがそのポートを開いているか閉じているか判断できないことを意味します。この状態は、通常、ファイアウォールがNmapのそのポートへの到達を妨げていることが原因です。Nmapのパケットがポートに到達するのをブロックしている可能性があり、代わりに、応答がNmapのホストに到達するのをブロックしている可能性もあります。

  4. Unfiltered: ポートはアクセス可能ですが、Nmapがそのポートが開いているか閉じているか判断できないことを意味します。この状態は、ACKスキャン-sAを使用したときに遭遇します。

  5. Open|Filtered: ポートが開いているかどうかをNmapが判断できないことを意味します。これは、Nmapが、そのポートが開いているかフィルタリングされているかを判断できないことを意味します。

  6. Closed|Filtered:これは、Nmapが、ポートが開いているかフィルタリングされているかを判断できないことを意味します。これは、Nmapが、ポートが閉じているかフィルタリングされているかを判断できないことを意味します。

■Question

Which service uses UDP port 53 by default?
DNS

Which service uses TCP port 22 by default?
SSH

How many port states does Nmap consider?
6

Which port state is the most interesting to discover as a pentester?
open


Task 3  TCP Flags

Nmapは、さまざまな種類のTCPポートスキャンをサポートしています。これらのポートスキャンの違いを理解するために、TCPヘッダを確認する必要があります。TCPヘッダとは、TCPセグメントの最初の24バイトのことです。次の図は、RFC 793で定義されているTCPヘッダーを示しています。この図は一見高度に見えますが、理解するのはとても簡単です。最初の行には、送信元のTCPポート番号と送信先のポート番号が記載されています。ポート番号は16ビット(2バイト)割り当てられていることがわかります。2行目と3行目には、シーケンス番号と確認応答番号があります。各行には32ビット(4バイト)が割り当てられており、合計6行で24バイトを構成しています。


特に、Nmapが設定したり解除したりできるフラグに注目する必要があります。ここでは、TCPフラグを赤色で強調表示しました。フラグビットの設定とは、その値を1にすることです。左から右へ、TCPヘッダのフラグは次のとおりです。

  1. URG: 緊急フラグは、ファイルされた緊急ポインタが重要であることを示します。緊急ポインタは、受信データが緊急であることを示し、URGフラグが設定されたTCPセグメントは、以前に送信されたTCPセグメントを待つことを考慮せずに、直ちに処理されることを示します。

  2. ACK: 確認応答フラグは、確認応答番号が有意であることを示します。TCPセグメントを受信したことを確認するために使用されます。

  3. PSH: Pushフラグ TCPにデータを速やかにアプリケーションに渡すように要求するフラグです。

  4. RST: リセットフラグは、接続をリセットするために使用されます。ファイアウォールなどの他のデバイスがTCP接続を切断するために送信することがあります。このフラグは、データがホストに送信され、受信側に応答するサービスがない場合にも使用されます。

  5. SYN: 同期フラグは、TCP 3ウェイハンドシェイクを開始し、相手ホストとシーケンス番号を同期させるために使用されます。シーケンス番号はTCPコネクション確立時にランダムに設定する必要があります。

  6. FIN:送信側にはもう送信するデータがありません。

■Question

What 3 letters represent the Reset flag?
RST

Which flag needs to be set when you initiate a TCP connection (first packet of TCP 3-way handshake)?
SYN


Task 4  TCP Connect Scan

TCPコネクトスキャンは、TCPの3ウェイハンドシェイクを完了させることで動作します。標準的なTCP接続の確立では、クライアントはSYNフラグを設定したTCPパケットを送信し、サーバーはポートが開いていればSYN/ACKで応答し、最後にクライアントはACKを送信して3方向のハンドシェイクを完了させます。


我々はTCPポートが開いているかどうかを知ることに興味があるのであって、TCPコネクションを確立することに興味があるのではありません。したがって、RST/ACKを送信することによってその状態が確認されると同時に、接続は破棄されます。TCPコネクトスキャンを実行するかどうかは、-sTを使用して選択することができます。


特権ユーザ(rootまたはsudoer)でない場合、TCPコネクトスキャンがオープンTCPポートを発見する唯一の可能なオプションであることに注意することが重要です。

次のWiresharkのパケットキャプチャウィンドウでは、NmapがSYNフラグを設定したTCPパケットを、256、443、143など、さまざまなポートに送信しているのがわかります。デフォルトでは、Nmapは最も一般的な1000個のポートに接続しようとします。閉じたTCPポートは、SYNパケットに対してRST/ACKで応答し、それが開いていないことを示します。このパターンは、閉じたポートとのTCP 3ウェイハンドシェイクを開始しようとすると、すべての閉じたポートに対して繰り返されます。


ポート143が開いていることが分かるので、SYN/ACKで応答し、NmapはACKを送信して3ウェイハンドシェイクを完了しました。下図は、Nmapホストとターゲットシステムのポート143の間で交換されたすべてのパケットを示しています。最初の3つのパケットは、TCPの3ウェイハンドシェイクが完了したものです。そして、4番目のパケットがRST/ACKパケットでそれを破っています。


-sT (TCP接続スキャン) を説明するために、次のコマンド例では、開いているポートの詳細なリストが返されました。

Pentester Terminal
pentester@TryHackMe$ nmap -sT 10.10.199.134

Starting Nmap 7.60 ( https://nmap.org ) at 2021-08-30 09:53 BST
Nmap scan report for 10.10.199.134
Host is up (0.0024s latency).
Not shown: 995 closed ports
PORT    STATE SERVICE
22/tcp  open  ssh
25/tcp  open  smtp
80/tcp  open  http
111/tcp open  rpcbind
143/tcp open  imap
MAC Address: 02:45:BF:8A:2D:6B (Unknown)

Nmap done: 1 IP address (1 host up) scanned in 0.40 seconds

なお、-Fをつけると高速モードが有効になり、スキャンされるポートの数が1000から最も一般的な100ポートに減少します。

ランダムな順序ではなく、連続した順序でポートをスキャンするために、-rオプションを追加できることも特筆すべき点です。このオプションは、例えばターゲットが起動したときにポートが一貫した方法で開いているかどうかをテストするときに便利です。

■Question

Launch the VM. Open the AttackBox and execute nmap -sT 10.10.199.134 via the terminal. A new service has been installed on this VM since our last scan. Which port number was closed in the scan above but is now open on this target VM?(THM上でVMを起動します。AttackBox を開き、ターミナルから nmap -sT 10.10.199.134 を実行します。前回のスキャン(上述のコマンド例)以降、このVMに新しいサービスがインストールされています。このターゲットVM上で現在開いているポート番号はどれでしょうか)
110

What is Nmap’s guess about the newly installed service?
pop3


Task 5  TCP SYN Scan

非特権ユーザーはコネクトスキャンに限定されます。しかし、デフォルトのスキャンモードはSYNスキャンであり、これを実行するには特権(rootまたはsudoer)ユーザが必要です。SYNスキャンでは、TCPの3ウェイハンドシェイクを完了する必要はなく、サーバーからの応答を受け取ると、接続を切断します。TCP接続を確立しなかったため、スキャンがログに記録される可能性が低くなります。このスキャンタイプは、-sSオプションを使用することで選択できます。下図は、TCP 3ウェイハンドシェイクを完了しないTCP SYNスキャンがどのように動作するかを示しています。


Wiresharkの次のスクリーンショットは、TCP SYNスキャンを示しています。閉じたTCPポートの場合の動作は、TCPコネクトスキャンと同様です。


この2つのスキャンの違いをよりよく理解するために、次のスクリーンショットを考えてみよう。次の図の上半分では、TCPコネクトスキャン -sTトラフィックを見ることができます。開いているTCPポートは、接続を閉じる前に、NmapがTCPの3ウェイハンドシェイクを完了させる必要があります。次の図の下半分では、SYNスキャン-sSがTCP 3ウェイハンドシェイクを完了する必要がないことがわかります。 代わりに、NmapはSYN/ACKパケットを受信すると、RSTパケットを送信します。


TCP SYNスキャンは、Nmapを特権ユーザーとして実行する場合、rootとして実行するかsudoを使用する場合のデフォルトのスキャンモードで、非常に信頼性の高い選択肢です。これは、先にTCPコネクトスキャンで見つけたオープンポートを正常に検出したものの、ターゲットとの間にTCP接続が完全に確立されていないことを示しています。

Pentester Terminal
pentester@TryHackMe$ sudo nmap -sS 10.10.89.73

Starting Nmap 7.60 ( https://nmap.org ) at 2021-08-30 09:53 BST
Nmap scan report for 10.10.89.73
Host is up (0.0073s latency).
Not shown: 994 closed ports
PORT    STATE SERVICE
22/tcp  open  ssh
25/tcp  open  smtp
80/tcp  open  http
110/tcp open  pop3
111/tcp open  rpcbind
143/tcp open  imap
MAC Address: 02:45:BF:8A:2D:6B (Unknown)

Nmap done: 1 IP address (1 host up) scanned in 1.60 seconds

■Question

Launch the VM. Some new server software has been installed since the last time we scanned it. On the AttackBox, use the terminal to execute nmap -sS 10.10.89.73. What is the new open port?(VMを起動し、前述のスキャン以降、新しいサーバソフトウェアがいくつかインストールされています。AttackBox上で、ターミナルを使用して、nmap -sS 10.10.89.73を実行します。新しいオープンポートは何でしょう?)
6667

What is Nmap’s guess of the service name?
irc


Task 6  UDP Scan

UDPはコネクションレス型のプロトコルであるため、接続確立のためのハンドシェイクを必要としません。UDPのポートでリッスンしているサービスが,こちらのパケットに応答することは保証できません。ただし、閉じたポートにUDPパケットを送信すると、ICMP port unreachableエラー(タイプ3、コード3)が返されます。UDPスキャンは-sUオプションで選択できます。さらに、別のTCPスキャンと組み合わせることもできます。

次の図は、開いているUDPポートにUDPパケットを送っても、その返信は期待できないことを示しています。したがって、開いているポートにUDPパケットを送っても、何もわかりません。


しかし、下図のように、タイプ3、宛先到達不能、コード3、ポート到達不能のICMPパケットを取得することが予想されます。つまり、何の応答も発生しないUDPポートが、Nmapがオープン状態であることを示すのです。


下記のWiresharkのキャプチャでは、閉じたポートごとにICMPパケットの宛先到達不能(port unreachable)が生成されていることがわかります。


このLinuxサーバーに対してUDPスキャンを開始したところ、確かにポート111が開かれていることが分かりました。一方、Nmapは、UDPポート68が開いているかフィルタリングされているかを判断することができません。

Pentester Terminal
pentester@TryHackMe$ sudo nmap -sU 10.10.73.231

Starting Nmap 7.60 ( https://nmap.org ) at 2021-08-30 09:54 BST
Nmap scan report for 10.10.73.231
Host is up (0.00061s latency).
Not shown: 998 closed ports
PORT    STATE         SERVICE
68/udp  open|filtered dhcpc
111/udp open          rpcbind
MAC Address: 02:45:BF:8A:2D:6B (Unknown)

Nmap done: 1 IP address (1 host up) scanned in 1085.05 seconds

■Question

Launch the VM. On the AttackBox, use the terminal to execute nmap -sU -F -v 10.10.73.231. A new service has been installed since the last scan. What is the UDP port that is now open?
53

What is the service name according to Nmap?
domain


Task 7  Fine-Tuning Scope and Performance

デフォルトの1000ポートではなく、スキャンしたいポートを指定することができます。ポートの指定は、直感的に理解できるようになります。いくつか例を見てみましょう。

  • ポートリスト:-p22,80,443 は、ポート 22、80、443 をスキャンします。
  • ポート範囲:-p1-1023は、1~1023のすべてのポートをスキャンし、-p20-25は、20~25番のポートをスキャンします。

-p-で全ポートのスキャンを要求すると、65535ポートすべてをスキャンします。最も一般的な100個のポートをスキャンしたい場合は、-Fを追加します。top-ports 10を使用すると、最も一般的な10個のポートをチェックします。

-T<0-5>でスキャンのタイミングを制御することができます。-T0が最も遅く(偏執的)、-T5が最も速いです。Nmapのマニュアルページによると、6つのテンプレートがあります。

  • paranoid (0)
  • sneaky (1)
  • polite (2)
  • normal (3)
  • aggressive (4)
  • insane (5)

IDSを回避するには、-T0または-T1を検討するのがよいでしょう。たとえば、-T0は一度に1つのポートをスキャンし、各プローブを送信する間に5分待つので、1つのターゲットのスキャンが終了するまでの時間を推測することができます。タイミングを指定しない場合、Nmapは通常の-T3を使用します。T5は、速度の点で最も優れているものの、パケットロスの可能性が高くなるため、スキャン結果の精度に影響を与える可能性があることに注意する必要があります。T4はCTFや練習用ターゲットでスキャンを学ぶときによく使われ、-T1はステルス性がより重要な実際の活動でよく使われます。

また、--min-rate <number> と --max-rate <number> を使用して、パケットレートを制御することもできます。例えば、--max-rate 10または--max-rate=10は、スキャナが1秒間に10個以上のパケットを送信しないようにします。

さらに、--min-parallelism <numprobes>と--max-parallelism <numprobes>でプロービングの並列化を制御することができます。Nmapはターゲットをプローブして、どのホストが生きているか、どのポートが開いているかを発見します。プローブ並列化では、こうしたプローブを何回並列に実行できるかを指定します。たとえば、--min-parallelism=512は、Nmapが少なくとも512個のプローブを並列に維持するよう促します。この512個のプローブは、ホスト検出とオープンポートに関連します。

■Question

What is the option to scan all the TCP ports between 5000 and 5500?
-p5000-5500

How can you ensure that Nmap will run at least 64 probes in parallel?
--min-parallelism=64

What option would you add to make Nmap very slow and paranoid?
-T0


Task 8  Summary

ここでは、3種類のスキャンを取り上げました。

Port Scan TypeExample Command
TCP Connect Scannmap -sT MACHINE_IP
TCP SYN Scansudo nmap -sS MACHINE_IP
UDP Scansudo nmap -sU MACHINE_IP

これらのスキャンタイプは、ターゲットホスト上で実行されているTCPおよびUDPサービスの検出を開始するのに役立つはずです。

OptionPurpose
-p-all ports
-p1-1023scan ports 1 to 1023
-F100 most common ports
-rscan ports in consecutive order
-T<0-5>-T0 being the slowest and T5 the fastest
--max-rate 50rate <= 50 packets/sec
--min-rate 15rate >= 15 packets/sec
--min-parallelism 100at least 100 probes in parallel

出典:Nmap Basic Port Scans