Windowsプロトコル「SMB」の脆弱性を悪用する攻撃



ESET社からマルウェアレポートが出たのだが、SMBの脆弱性を突いた攻撃が多発しているらしい。これ、MS17-010という2017年3月にリリースされたパッチを適用することで対策ができるのだが、攻撃検知数が増加するということは、いまだにパッチを当てていないPCが多数存在するということだろうか?



これ、そもそもはNSA(アメリカ国家安全保障局)が開発したとされる脆弱性攻撃ツール群が、Shadow Brokersというハッカー集団によって盗まれた事に端を発しています。
盗まれたツール群の中にEternalBlueとDoublePulsarと呼ばれるツールがあり、これらのツールが悪用されて今回の脆弱性やWannaCryと呼ばれるランサムウェアの大流行に繋がっています。



蛇足ですが、マルウェアは、不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称ですが、NSAの様な当局が作成した脆弱性攻撃ツールはガバメントマルウェアとか言ったりもします。


ちなみに、根本対策はパッチ適用ですが、確かSMB1.0の無効化も効果あったと思います。

【出展】
2018年6月 マルウェアレポート