セキュリティ調査を加速するUnix系アーティファクト収集ツール『UAC』

 

1. 導入:なぜ今、UACなのか?

インシデント発生時、迅速かつ確実な証拠収集が求められます。LinuxやmacOSをはじめとするUnix系システムでは、ログファイルや設定情報、揮発性データなど、調査対象が多岐にわたります。UAC(Unix‑like Artifacts Collector)は、そうしたデータを自動収集し、インシデント対応やフォレンジックの現場での動きを飛躍的に効率化してくれるツールです。


2. UACとは?

UACは、法執行機関、フォレンジック調査担当者、セキュリティアナリスト向けに設計された、強力かつ拡張可能なインシデントレスポンス用コレクションツールです。Unix系システム全般(AIX、ESXi、FreeBSD、Linux、macOS、NetBSD、NetScaler、OpenBSD、Solaris)に対応し、IoTやNASといった環境にも展開可能です。完全に依存関係不要で、軽量かつポータブルな点が特徴です。SANS Internet Storm Center+11GitHub+11Reddit+11


3. 主な特長

  • インストール不要・軽量・ポータブル:シェルが動く環境なら動作可能GitHubtclahr.github.io

  • YAMLでカスタマイズ可能なプロファイル:用途に応じて収集対象を柔軟に定義GitHubtclahr.github.io

  • 揮発性の順序(order of volatility)に配慮した収集:重要度とタイミングを考慮したデータ取得GitHubtclahr.github.io

  • 実行中プロセスの情報収集とハッシュ化:ディスク上にバイナリがないプロセスも対象にGitHubtclahr.github.io

  • Bodyfile形式のファイル/ディレクトリ情報抽出:後続分析のタイムライン整備に有効GitHub+2SANS Internet Storm Center+2

  • メモリ(揮発性)データの取得方法も複数対応(Linuxのみ)GitHubtclahr.github.io

  • クラウドへの出力にも対応(S3、Azure、SFTP等)Cyber Triage+1


4. 対応OS/環境

UACは、以下のような多彩なUnix系OSに対応:

  • AIX、ESXi、FreeBSD、Linux、macOS、NetBSD、NetScaler、OpenBSD、Solaris
    さらにはNAS機器、OpenWrt、IoTデバイスなどにも対応可能な軽快さが魅力です。CyberSecTools+4GitHub+4tclahr.github.io+4


5. インストール不要!実行までの流れ

  1. GitHubのReleasesページから最新のアーカイブを入手(v3.2.0が最新、2025年8月時点)tclahr.github.io+12GitHub+12X (formerly Twitter)+12

  2. 解凍して、シェル上で ./uac を実行

  3. プロファイル(-p)やアーティファクト指定(-a)を組み合わせて利用docs.velociraptor.app+5tclahr.github.io+5SANS Internet Storm Center+5

実行例:

./uac -p ir_triage /tmp ./uac -a ./artifacts/memory_dump/avml.yaml -p full /tmp ./uac -p full -a \!artifacts/bodyfile/bodyfile.yaml .

GitHubtclahr.github.io


6. 実務での活用シーン

  • インシデントレスポンス:侵害を受けたUnix系システムから迅速に証拠収集

  • フォレンジック調査:揮発性データやプロセス情報、ログを体系的に取得

  • セキュリティ演習/CTF:再現性ある収集ワークフロー構築

  • エッジ環境対応:IoTやNAS、ネットワーク機器の記録取得にも最適

Cyber Triageでは、収集したデータを自動解析パイプラインに取り込む運用も可能です。Cyber Triage


7. 注意点・応用Tips

  • 信頼できないバイナリの利用リスク:被害システムの標準バイナリが改ざんされている可能性あり。静的リンクの信頼済バイナリを同梱するのが望ましいCyber Triage

  • アクセス日時の上書き:ツール実行時にファイルのアクセス(atime)が更新されるため、先にタイムスタンプベースの収集が必要なケースありSANS Internet Storm Center

  • プロファイルやアーティファクトの追加・編集も柔軟に対応可能。独自プロファイル作成や、systemdタイマー情報の追加などユーザーによる拡張も簡単Righteous IT


8. まとめ:UACがもたらす価値

UACは、Unix系システムにおける証拠収集を自動化・迅速化する強力なツールです。
インストール不要、軽量、オープンソース、クラウド対応、カスタマイズ自在と、その汎用性は非常に高く、インシデントレスポンスやフォレンジック調査の現場で即戦力となるでしょう。皆さんのツールキットにぜひ加えていただきたい一品です。

無料で使える!企業のセキュリティ防御に効くオープンソースツール


オンラインゲームに「キャプチャー・ザ・フラッグ(CTF)」というモードがあります。旗を守る側と奪う側に分かれて戦うシンプルなルールですが、実はこの仕組みはセキュリティ演習にも応用されています。

企業が自らの防御力を試すために、攻撃者を模したチームと防御側のチームが対戦し、侵入検知やインシデント対応の精度を高めていくのです。こうしたシミュレーションは、弱点の洗い出しや訓練に欠かせない取り組みになっています。

本記事では、防御側が活用できる「無料のオープンソースツール」を6つ紹介します。どれもセキュリティ担当者にとって心強い武器になるはずです。


ネットワーク解析ツール

Arkime

大規模なパケットキャプチャ(PCAP)を効率的に扱える解析ツールです。直感的なWebインターフェースから検索やエクスポートが可能で、Wiresharkなど他の解析ツールとの連携も容易。数十Gbps級のトラフィック処理にも対応しており、柔軟にスケールできるのが強みです。


Snort

オープンソースの侵入防止システム(IPS)として世界的に有名なツール。ネットワークトラフィックを監視・解析し、不審な挙動をリアルタイムで検知します。ルールセットは「無料利用」「登録ユーザー向け」「有料サブスク向け」と複数用意されており、脅威の精度に応じて使い分けられるのが特徴です。




インシデント管理ツール

TheHive

セキュリティインシデント対応を効率化するプラットフォーム。SOCやCSIRTなどの現場で利用され、MISP(マルウェア情報共有基盤)と連携することで、調査・分析から対応までをスムーズに進められます。ケース管理やタスク割り当てをテンプレート化でき、チーム間のリアルタイム連携にも強いのが魅力です。


GRR Rapid Response

リモートでのフォレンジック調査を可能にするフレームワーク。クライアントを導入した端末から、ファイルシステムやメモリ、レジストリなどの証拠データを収集できます。大規模環境にも対応しており、広範囲なITインフラを持つ企業に適しています。




OS解析・脅威ハンティングツール

HELK

「Hunting ELK」の名の通り、Elasticsearch・Logstash・Kibana(ELKスタック)をベースにしたセキュリティ分析基盤です。ログ分析に加えて脅威ハンティングやインシデント対応を一元的に行えるのが強み。研究用途から大規模環境まで、柔軟に展開可能です。


Volatility

システムの揮発性メモリ(RAM)からデジタル証拠を抽出するフレームワーク。メモリダンプを解析することで、不正プロセスやマルウェアの痕跡を追跡できます。Windows、Linux、macOSなど幅広いOSに対応し、仮想環境のメモリ解析にも利用可能です。




まとめ

今回紹介した6つのオープンソースツールは、企業がサイバー攻撃に備えるうえで強力な武器となります。攻撃を想定した演習や日常のセキュリティ監視に組み込むことで、組織全体の防御力を大きく引き上げることができるでしょう。

また、こうした演習は単なる訓練にとどまらず、セキュリティ人材のスキル強化やコンプライアンス対応にも直結します。コストをかけずに導入できるオープンソースの利点を活かし、ぜひ自社の防御戦略に取り入れてみてください。

出典:Blue Team toolkit: 6 open-source tools to assess and enhance corporate defenses

【搭乗記】日本航空JL39便 東京国際空港(HND)⇒インド・デリー・インディラ・ガンディー国際空港(DEL)

 

 2025年に取得したワンワールド特典航空券の4区間目のフライトで羽田からインドのデリーに向かいます。

夏休みシーズンをターゲットにしたフライトプランで、デリーで数日滞在したのちにヨーロッパに向かいます。本当はバンコク経由にしたかったのですが、バンコク線は特典航空券の空席が無く、空席のあったデリーを経由するプランを採用。

デリーは翌日乗り継ぎが可能だったのだが、インド自体初めてなので、数泊滞在してデリーも体験することに。

空港移動

国内某所のアジトから羽田空港に移動。

特に特筆すべきことは無いのですが、マイル獲得のため、必ず東京モノレールを使います。今回も有難く20マイルゲットです。こういう行動パターンの習慣化の積み重ねが将来のビジネスクラス特典航空券に生まれ変わります。


チェックイン

出発ロビーに到着。アメックス・センチュリオン・ラウンジのオープンをアピールする横断幕が多かった。自分はアメックスには縁のない人なのでスルーです。


今回搭乗するのは10:55発のJL39便です。


ここで例のごとくJGC専用レーンでチェックインしようと思ったのですが、どうも自動チェックイン機でのチェックインを前面に押し出したい様で、カウンターは手荷物預け専用とすべく、カウンターの列に入るためには搭乗券の出力が必要になっている感じでした。


自動チェックイン機でのチェックインはペラペラの感熱紙で出てくるのがイヤなのですが、小心者のおいらは雰囲気にのまれてしぶしぶ自動チェックイン機でチェックインすることに・・・

ところが、実際に出てきたのはカウンターチェックイン時にもらえる厚紙の搭乗券でした。

ええやん。

基本的に荷物の預け入れはしない人なので、自動チェックイン機でもちゃんとした搭乗券貰えるなら何の問題もない。むしろ今後は自動チェックイン機を愛用したい(笑)

ちなみにFaceExpressの自動登録機もあったので併せて登録しておいた。

JAL便の場合、これ登録しておくと、搭乗券記載のグループに関係なく、グループ1で搭乗できるのでおススメです。

ラウンジ

羽田空港T3で平JGCが使えるラウンジはサクララウンジ(計2カ所)とキャセイパシフィック航空のラウンジの計3カ所が利用可能で、それぞれの営業開始時間は以下な感じ。

・サクララウンジ(4F):5:00~

・サクララウンジ(5F):8:00~

・キャセイラウンジ(6F):7:30~


ちなみ現在時刻7:25なので、唯一空いているサクララウンジに向かいます。


入室するとあらびっくり。これまでに見たことが無いくらい混んでいます。


1~2席くらいであれば頑張れば見つかるのでしょうが、ちょうどキャセイラウンジが空く時間なのでさっさと退出して6Fに向かいます。


当然ですが、キャセイラウンジはオープンしたばかりで大変心地よい環境でした。さっそく担々麺を頂きます。ついでに中華がゆもオーダーしました。

羽田のキャセイラウンジの担々麺もおいしいのですが、やはり香港のキャセイラウンジとは若干味が異なる感じで、個人的にはキャセイラウンジの担々麺は世界一美味しい担々麺だと思っております。


バーカウンターではお酒しか頼むことができない場所と思い込んでいたのですが、YouTubeを拝見してモクテルとかも提供してくれる可能性があることを学び、勇気を出してバーカウンターでメニューを除いてみると・・・


おー、確かにありました。

というわけで、キャセイデライトをオーダー。

恥ずかしながら、キャセイのラウンジでキャセイデライトをオーダーできること、10年くらい知りませんでした。これからはキャセイのラウンジに行ったら担々麺を堪能して、キャセイデライトを堪能して、アイスクリームを堪能して・・・


ちなみに羽田のキャセイラウンジではアイスクリームは11時からということでした。

他にもモクテルがあったので試してみました。こちらはジンジャーフォレスト。スライスしたジンジャーが入っていて、高級感あふれる一品。


満足度高めのキャセイラウンジを後にし、搭乗ゲートに向かいます。

搭乗

搭乗ゲートは149という、端っこ。

到着するとうっすらとスパイスの香りに包まれます(笑)


燃料補給に時間を要したということで予定より搭乗時間が若干遅れましたが、無事搭乗開始。

ちなみに本日の機材はB787なのですが、ここはボーディングブリッジに阻まれて飛行機の写真が取れません。

致し方ないので隣にいたバンコク行きのB777を撮っておきます。


機体番号はJA870Jで、直近のフライトスケジュールは以下な感じ。

ひたすらHND~DEL間を飛んでいて、たまにバンコクや香港にフライトする感じで、デリー線専用機なんじゃ?って感じ。


ビジネスクラスはSS3です。スカイスイートの中では最新にも関わらず、最も酷評されているシートです、ハイ。

ちなみに個人的には好きですよ。個人的にはSS2が一番完成度が高い印象。SS1は広いのですが収納が×。SS3は圧迫感があるということで酷評に繋がっていますが、おいら小柄なので、影響受けません(笑)


ビジネスクラスの搭乗率は4割~5割といった感じ。驚いたのが、搭乗客ほとんど日本人でした。

ベトナムやバンコクのJAL便ビジネスクラスの日本人比率は20%が多いですが、日本人比率90%超はもはやレアな光景かもです。

フライト時間は約8.5時間となりますが、中距離路線に分類されるため、巾着袋のアメニティとなります。水、スリッパ、蒸気でホットアイマスク、機内食メニュー、入国書類などがあらかじめ用意されていました。

目力最強の機内安全ビデオを拝見して出発します。最近はこの機内安全ビデオの曲の流れが好きです。


そういえば離陸後にいくつか注意喚起のビデオが流れていました。以前機内トイレで紙以外のものを流そうとして引き返す事件があったので、その影響ですかね?

機内サービス

ウェルカムドリンクのサービスはありませんでした。以前搭乗したヘルシンキ線ではあったので、中距離線と長距離線でこの辺の機内サービスも異なるのかもしれませんね。

離陸後、機内サービスが始まります。

まずはおしぼりが配布され、その後チーフの方がメニューをもってドリンクと機内食メニューを聞きに来てくれました。


「お酒たくさんありますよ~」的なノリで案内してくれたのですが、機内でアルコールは飲まないことにしているため、申し訳程度にモクテルをオーダーします。

機内食も事前オーダーしていたのですが、何が良いか聞いてきてくれました。何事もなかったかのように事前オーダーと同じものをリクエストしたのですが、せっかくなので事前オーダーと異なるものもオーダーできるのか聞いてみてもよかったかも。

というわけでまずはドリンクとおつまみが提供されました。オーダーしたのはモクテルの「桃とぶどうフィズ」


ちなみに機内食メニューはこちら。和食、洋食の2択ですが、洋食のメインはさらに牛か魚の選択肢があります。

当然ながら貧乏根性丸出しでメインは牛を選択します。


オードブル

カンパチの刺身サラダ仕立てチェルムーラソースとぽん酢ジュレ

機内食の最初は、カンパチの刺身をサラダ風にアレンジした前菜。見た目は色鮮やかで、ちょっとおしゃれ。チェルムーラソースのちょっとクセのある風味と、ぽん酢ジュレのさっぱり感が意外と相性抜群!新鮮な魚を機内食で提供できるという技術革新にも感動!


メインディッシュ

牛フィレ肉のステーキ サマー赤ワインソース 夏の野菜添え

メインは、王道の牛フィレ肉のステーキ。見た目からして分厚くて、迫力満点!

中はしっとりジューシーで、ナイフがすっと入るやわらかさ。さすがフィレ肉。

赤ワインソースは濃厚だけど、酸味が効いてて重すぎず、夏らしく爽やかな仕上がり。

添えられた焼きナスやトマト、ししとう、マッシュルームも丁寧に調理されていて、いいアクセントに。下に敷かれたマッシュポテトも滑らかで、ソースと一緒に食べると無限にいけそう。


ブレッド

メゾンカイザー特製ブレッド プチアサス いちじくのパン

食事と一緒に添えられていたのは、メゾンカイザーの特製ブレッド。

小ぶりながらも、ずっしりとした存在感の「プチアサス」と、ほんのり甘さを感じる「いちじくのパン」の2種類。

プチアサスは、外はカリッと中はもっちり。小麦の香りがしっかりしていて、バターとの相性も抜群。

いちじくパンは、いちじくの甘みと食感がアクセントになっていて、いい感じ。

ちゃんと温められていて、大満足でした。


デザート

ピスタチオのシブースト、パッションフルーツ風味

最後の一品は、見た目も可愛いデザート。ピスタチオのコクに、パッションフルーツの爽やかさがふわっと広がるシブースト。

上にのったナッツのカリッとした食感がいいアクセントになっていて、口の中でじんわりと広がる風味がなんとも上品。

甘さは控えめで、口当たりは軽やか。食後のデザートにぴったりの仕上がり。


ちなみにこの「ピスタチオのシブースト、パッションフルーツ風味」ちょうどJALのサブチャンネルで製造工程が取り上げられていた(6分38秒~)。


コーヒーは、JALこだわりの限定ブレンド「コロンビア インサブレンド」。

南米コロンビア・インサ地方の希少な豆を使っていて、ブラウニーやプラリネを思わせる深みのある甘さに、ほんのり洋梨のような香り。酸味は控えめで、コクのある味わい。

夏限定というのも特別感がいいね。


間食

食後しばらく読書を楽しむ。普段は本を読まないのでこういう時くらいは本を読もうと毎度1冊だけ旅のお供を連れてくる。

今回の旅のお供はこちら。


その後、フルフラットにしてしばし就寝。

人間は不思議なもので、飯食って、本読んで、寝ただけなのになぜか腹が減る。

ちなみに着陸2時間前に2度目の機内食の提供があるとのことなのだが、今はまだ着陸3時間前。

というわけでうどんですかいをオーダーする。

ドリンクはキャセイラウンジで飲んだジンジャーフォレストの影響を受けてジンジャーエールをオーダー。


着陸前の機内食

着陸2時間前に2度目の機内食のサービスが始まる。今回は和食と洋食の2択で、和食をチョイス。


メインは鶏の塩だれ掛けで、しっとり柔らかい鶏肉に、ネギの香味と塩だれのコクがマッチしていて、ごはんとの相性も抜群。小鉢はサーモン南蛮。ほんのり甘酢が効いていて、冷えてても美味しい。

ドリンクはモクテルのアップルクーラーをチョイス。


食事を終えてしばらくすると降下を開始。デリーの街並みが見えてくる。と同時にガスっていて、空気が悪いことを改めて実感させられる。


デリー着陸。ボーディングブリッジに映るJALの機体がいい感じ。


空港内は撮影禁止ということで、特に写真は無し。入国審査はゾーン1~ゾーン3に分かれていて、インド人はゾーン1、e-visa申請済みの人はゾーン2、その他はゾーン3ということだった。

今回はe-visa申請済みなのでゾーン2へ。

入国審査はスムーズに進み。最後パスポートを返してもらって、「Thank you」って言ったら「Your Welcome」と返してくれたのが嬉しかった。インド好感度1ポイントUPです。

ホテルへの移動

以前は事前に空港送迎を手配するようにしていたのだが、最近空港送迎を手配してもすっぽかされることが多くなってきたので、UBERが使えるエリアでは空港送迎を手配せずにUBERを使うようにしている。

尚、空港からUBERを使う場合は、UBER専用のピックアップポイントが設定されていることがあるので注意が必要。

デリーもUBER専用のピックアップポイントがあって、ちょっと移動が必要になる。

簡単に説明するとターミナルを出たら柱番号4まで移動する(写真は柱番号10)


柱番号4まで行ったら、道路を渡って右方向にUBER(看板上はApp Taxiだったかな?)のピックアップポイントがある。

尚、途中で何人かタクシーの勧誘に来るがことごとく無視するのがポイント

ピックアップポイントもそれなりに人が多い、UBERアプリにはチャット機能があり、ドライバーと合流するまでチャットアプリでやり取りするが、自動翻訳されるのでかなり助かった。

ドライバーに無事会えたらアプリに表示される秘密の4桁の番号を教えて、目的地まで送ってもらう。

ちなみにスリランカでは違うドライバーが強引に自分の車に連れて行こうとした事例もあったので、お互いアプリを見せ合って、ドライバー側のスマホには自分の名前が表示されていること、自分のアプリには相手の車両番号と名前が表示されていることをお互いに見せ合うのが一番確実。

インドはいたるところに国旗が掲揚されているのと、とりあえずクラクションならしまくるのと、スズキ車が多いことが最初の感想。

一番多いのがスズキ、次にトヨタとか現代とかBMWとか。って感じ。

インドでのデファクトスタンダードになれたスズキのすごさを実感する。


ホテル

ホテルは定宿の一つ、BestWesternにした。

Best Western Maharani Bagh

お値段は1泊5040ルピー(約8800円)。朝食付き。

インドで初めてのホテルだったが、空港にあるような手荷物検査機と金属探知機があって、入館前にボディチェックを受けた。これがインドの常識なのか?

計2泊滞在予定だが、1泊ずつ予約を入れている。チェックイン時に予約を繋げてもらおうと思ったのだが、なぜか支払いは1泊分のみ。一応通しで同じ部屋が使えるのだが、支払いは1泊ずつという新しいパターンだった。

一応上級会員なので、ウェルカムギフトを頂けた。中にはコーラ、水、マンゴージュース、スナック(ナチョス)が入っていた。

BestWesternはいわゆるバジェットホテルなので、水以外のウェルカムギフトは初体験。滞在中有難く頂きました。


部屋はSuperior Room の1 King Bed。4階建ての2階の部屋をアサインされた。


眺望は中庭側。景色だけの観点で言うと面白くない。一方で通り側は車とかは見えるけど、常にクラクションならしていてうるさいため、極力静かな部屋を割り当ててくれたというホテル側の好意とも受け取れる。(とはいえ、へやまでクラクションの音は届いてきている・・・)


アメニティでもらったコーラは冷蔵庫に入れて冷やしておこうと思ったのだが、全く冷えない冷蔵庫だった・・・


水回り。トイレとバスは分離型。バスはシャワーだけだけど温度と水圧は問題なし。しきりに若干穴があるらしく、シャワー後、若干水が洗面台エリアに漏れ出していた。


無料の水は2本。水道水は危険だから飲まないでねっていう案内と、足りなくなったら遠慮せずに電話してねみたいな案内がどこかに書いてあった。

ちなみに下記の写真の下の棚の中に冷えない冷蔵庫が設置されている。


アメニティはシャンプーと石鹼のみ。フロントに言えばくれそうな感じだった。(そんな雰囲気のポップアップがトイレの上に置いてあった。)


今回のインド滞在は乗り継ぎでもあるため、ここでお腹を壊すわけにはいかない。でもインド料理楽しみたい。というわけで、食事をどうしようか思案していたが、このホテルはレストラン併設で食事もとれるということで行ってみた。

ちなみに朝食会場も同じ場所。通りを見ながら食事でもと思っていたのだが、眺望がイマイチだったため、翌日はルームサービスにした。


初日の夜の食事。メニュー選びのアドバイスや食べ方のレクチャーをChatGPTに手伝ってもらった。ChatGPTの新たな使い方を発見した気がする。

Dal Tadka(レンズ豆のスープ風カレー)+ Tandoori Roti + Plain Curd

翌日はベタなインド観光を敢行。2万歩歩いてヘロヘロになりながらホテルに帰ってきてボーっとしているとタイミングよくルームサービスからの営業電話がかかってきたので、セールのビリヤニセットとラッシーをオーダー。

チキンビリヤニ・ライタ・ラッシーのセット

このビリヤニセット、Raita(ライタ)という、ヨーグルトベースのインド風サラダ(写真右上)が付いていたのだが、まったく口に合わなかった。

何故ヨーグルトに塩味とスパイスを加えてしまったのだろう?

好き嫌いが分かれるパクチーは私大丈夫なのですが、ライタはギブアップでした。

ちなみにどーでもいいですが、テレビはLG社製、エアコンは東芝製でした。

ベタなインド観光記

せっかくインドに来たので、最初くらいは観光らしい観光をしておこうと、少し回ってきました。

ガンディー記念館(Gandhi Smriti)

マハトマ・ガンディーの最期の地として知られる記念施設。1948年1月30日、ここでガンディーは毎夕行っていた祈りの会へ向かう途中、銃撃され死亡しました。

ガンディーの最期を迎えた場所として、インド政府により記念館として保存されている。

入場は無料だが、入る際に受付で記帳が必要。

マハトマ・ガンディーが最後の144日間を過ごした部屋

インディラ・ガンディー記念館

ガンディー記念館から徒歩20~30分くらいの距離にある。

自分不勉強で行った後に知ったのだが、マハトマ・ガンディーとインディラ・ガンディーはまったくの別人。名前は似てるが、血縁関係は一切ない。

マハトマ・ガンディーは誰でも知っているインド独立運動の精神的指導者で、「非暴力・不服従」で有名な人。

インディラ・ガンディーはインド初の女性首相。

インディラ・ガンディー記念館も入場は無料だが、こちらは入場前に手荷物検査を受ける必要があり、液体物の持ち込みはできない。

中に入ると日本とのつながりを感じる展示物に出会えた。

まずはインディラ・ガンディーに授与された早稲田大学の学位記。

スーパーフリーのイメージしかない早稲田大学ですが、歴史深訪をすると早稲田大学に遭遇する率は高いです。直近だと杉原千畝関連ですね。



あとは昭和天皇や当時の日本国首脳との写真。


インディラ・ガンディーの息子であり、第6代インド首相(1984〜1989年)ラジーヴ・ガンディーが愛用していた東芝製ワープロ(Toshiba T3200)


同様にラジーヴ・ガンディーが愛用していた文房具。MAX社製ホッチキスを中心に蛍光ペンとか日本製多め。


レッドフォート(Lal Qila)

実際の目的地はレッドフォートの中にある、チャンドラ・ボース記念館で、INAと日本軍との関係・遺品・戦争史などが見れるということだったのだが、なんとレッドフォートは8/17まで閉鎖とのことだった。

よく見ると観客席が設置されており、最初は大規模なコンサートでもするのだろうと思っていた。


あとで改めて調べてみると、8月15日のインド独立記念日に向けた準備で、首相がレッドフォートから国民に向けて演説を行うらしい。

確かに空港にあるようなセキュリティゲートが難題も設置されてた。。。

ちなみにYouTubeでも配信され、アーカイブも参照可能


インド門&戦争記念館(India Gate/War Memorial)

インド門は、第一次世界大戦で戦死した英印軍兵士を追悼する凱旋門。国立戦争記念館は、独立後に殉職したインド軍兵士を讃える施設。この辺は観光スポットとなり、余計な勧誘も多い。多かったのは写真の押し売り。勝手に写真を撮って売りつけてくる。当然無視。

手前がインド門。奥が戦争記念館

デリー地下鉄

帰りは地下鉄に乗ってみます。


デリーの地下鉄はちょっと特殊です。

まずセキュリティチェックがあります。

セキュリティチェックを抜けた先に自動改札や有人券売窓口があります。

ちなみに券売機は低額紙幣(~100ルピー)しか受け付けてくれません。

一方で自分は高額紙幣しかもっていません。

初めてで小心者のおいらはこの難題の解消に2時間以上費やしたと思います。

最初はセキュリティチェック前に有人販売窓口がある駅を探そうと駅間徒歩移動を試みて、軍施設エリアに迷い込んでしまい、軍人さんから足止めされたりもしてしまいました。

ま、結局聞けば早いのでしょうが、自分の体と頭で解決したいタチらしいです。

んで、やっと友人券売窓口にたどり着き、20ルピーの切符を買うのに500ルピー差し出します。露骨に嫌な顔をされました。小額紙幣は無いのかとか3回くらい聞かれましたが、500ルピーしかないので、受け取ってもらいます。おつりが無いのかと思いきや、嫌な顔されつつもおつりは出てきました。

インド地下鉄の切符はQRコードで、磁気切符は存在しない模様。

自動改札機でかざしても全く開きません。あたふたしていると別の人が来て同様にかざすも開きません、その人はそそくさと別の改札機にかざして入っていきました。

「え、故障?」

私も真似して別の改札機にかざしたらすんなり入れました。こういうのの引きは強い(笑)


インドの地下鉄の路線名はシンプルに色です・ピンクラインとか、イエローラインとか。なので、外国人も比較的わかりやすいかもです。


Googleマップと地下鉄を使いこなして、無事ホテル最寄りの地下鉄駅まで戻ってきました。


この日の歩数は19,297歩。さすがに疲れました。

【Playback of flight JL039 on 6 AUG 2025】