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ベネズエラのハイパーインフレと分散投資の重要性
世界で最も貧弱な通貨であるベネズエラボリバルが最安値更新中。
ハイパーインフレがやばいらしい。
インフレ率2,680,000%とのこと。
う~ん。桁が多すぎてわからん。
端的に言うと、昨年まで100円で買えたものが今年は268万円になったということである。
逆の見方をすれば268万円のカネが1ヶ月で100円の価値しかなくなったということである。
ベネズエラボリバルの価値を調べたら大変なことになっていた。
右側の直近1年のグラフに注目。
1年前は1ボリバル0.75円くらいあったのに、今は1ボリバル0.0031円しかない。
実にこの1年で価値が200分の1になってしまったのである。
ベネズエラは原油埋蔵量が世界一の国であるが、逆に言うと石油産業しかない。
これまでは欧米資本が入って石油を掘っていたが、ベネズエラは大のアメリカ嫌いということもあり、欧米を利権から排除し、石油施設を国有化してしまった。
しばらくは自国で石油精製ができたのだが、精製施設のメンテナンスをほとんどしなかったため、現在は自力で石油の生産や販売ができなくなったらしい。
そんなわけで、石油は世界一あるのに、それを掘り出す技術が無いという、なんとも情けないことになっている。
悪い話は続くもので、ベネズエラは社会主義政策をとり、国内の富裕層から富を巻き上げ、海外から安い食料を輸入し、貧しい人に配布した。
これだけ聞くといい話の様に聞こえるが、海外から安い食料を輸入して配布したため、ベネズエラの農業が破綻してしまった。
とどめは輸入食糧高騰&石油価格下落。
国民は貧困を極め、物を得るには略奪しか手段がなくなった。
結果、ベネズエラの殺人発生件数は10万人あたり81.4件で、日本の300倍の数になっている。
いろいろな意味で終わってる・・・。
ハイパーインフレは昔ドイツで起きたことを学校で学んだ。
トランクいっぱいにマルク札をいれてもパン1つしか買えないとか、歴史の世界の話だと思っていたが、現実に起きている。
これを踏まえて自分ができることは何か。
資産の通貨分散である。
資産形成を日本円だけで構成するのは危険であることを改めて認識した。