【セキュリティ事件簿#2024-074】国分生協病院 「画像管理サーバー」の障害発生について 2024/3/4

当院は、2024年2月27日深夜から画像管理サーバーが、ランサムウェア攻撃を受け、正常な運用ができなくなっています。

そのことにより現在、救急及び一般外来の受入については制限を行いながら、診療をしています。

組合員及び患者の皆様にはご心配、ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

3月4日時点の現況

厚生労働省初動対応チーム及びシステム業者の検証の結果、電子カルテ、医事会計等は正常稼働しております。紙カルテ運用にて、予約外来及び入院患者の対応は行っています。

なお、病院全体でインターネット接続を停止しており、再侵入や攻撃の兆候はありません。

また、攻撃者から身代金の具体的な要求は示されていないことから、支払いや交渉等は応じない所存です。

被害範囲

画像管理サーバーの内、診療記録のPDFファイルの一部が暗号化されたことを確認しています。詳細は、現在も調査中です。

データ量が30TByte以上と膨大であり画像管理サーバーからの情報漏洩に関する調査が完了しておりませんが、現時点ではランサムウェア攻撃集団のリークサイトでの個人情報の漏えいは確認されていません。個人情報の漏えいの可能性を否定できないことから、本日、個人情報保護委員会に報告しました。

原因

画像管理サーバーを外部から保守するためのインターネット経由でシステム業者と接続できる回線がありますが、この接点となる病院内設置のネットワーク機器で、外部から認証なしで病院内のコンピュータにリモートデスクトップ接続が可能という設定が存在しました。また、画像管理サーバーにはウイルス対策ソフトが設定されていなかったため、暗号化ウイルスの稼働を許し、被害に至りました。

再発防止

専門家の助言を受け、以下に取り組みます。

病院情報システムのセキュリティ設定について体制の立て直しを行います。

外部接続点の脆弱性の点検・設定の見直しを行います。

全システムでウイルス対策ソフトの稼働状況について点検を行います。

引き続き、病院職員のセキュリティ教育の実施を行います。

 

システム業者の協力も得ながら、早急に通常の診療へ復旧出来るよう努力して参ります。

【セキュリティ事件簿#2024-073】広島県 県立高等学校職員の私用パソコンからの個人情報流出の可能性について 2024/3/1


県立広島工業高等学校に勤務する職員が自宅で使用していた私用パソコン1台から、職員等のメールアドレス4名分及び生徒 532 名分の個人情報が流出した可能性があることが判明した。

1 学校名等

広島工業高等学校(広島市南区出汐二丁目4-75)
校長氏名 神田 浩二(かんだ こうじ)

2 流出した可能性がある個人情報

(1) 職員等の個人情報 4名分の氏名、メールアドレス
(2) 当該職員が過去に勤務した学校で担当した生徒の個人情報 532 名分

3 経緯

  • 令和6年2月 24 日(土)、県立広島工業高等学校に勤務する職員が自宅で私用パソコンを使っていたところ、警告音とともにコンピュータウイルスへの感染を示す警告画面と連絡先が表示された。当該職員は不正アクセスであることを疑わず、表示された連絡先へ電話をかけ、相手の指示に従ってパソコンを操作したところ、パソコンの不正な遠隔操作が行われたため、ただちに警察に通報した。

  • 当該職員の私用パソコンには、所属校の生徒に係る個人情報は無かったものの、過去に勤務した学校のうち、3校の学校で当該職員が担当した生徒の個人情報が含まれていたため、本事案に係るパソコンの不正な遠隔操作によって当該データが流出した可能性がある。

  • 令和6年2月 26 日(月)、当該職員はこのことを所属校の校長に報告し、校長は個人情報流出の可能性があると判断し、県教育委員会にその旨を報告した。

4 今後の対応

  • 個人情報が流出した可能性のある生徒が在籍する学校に対し、二次被害を防ぐ対応について周知するとともに、個人情報流出が明らかになった場合には速やかに警察や関係機関と連携し、必要な対応を行う。

  • 当該職員の所属校に対して、再発防止のため、今回の事案を踏まえて、個人情報の適切な取扱いについて改善策を検討させるとともに、全ての県立学校に対し、管理職等を対象とした研修会等を通して広島県教育委員会情報セキュリティポリシー及び広島県教育情報ネットワークの規定を踏まえた個人情報の適切な取扱い及び管理方法等について、改めて指導する。

【セキュリティ事件簿#2024-072】スタンレー電気株式会社 当社アジア大洋州グループ会社における資金流出事案について 2024/1/31

スタンレー電気
 

このたび、当社のアジア大洋州グループ会社におきまして、悪意ある第三者による虚偽の指示に基づき資金を流出させる事態が発生致しました。

当社及び当社アジア大洋州グループ会社は、資金流出発覚後まもなく、指示が虚偽であることに気づき犯罪に巻き込まれた可能性が高いと判断し、弁護士等による対策チーム体制を組織の上、関係各国の捜査機関に対し被害の報告を行いました。捜査に全面的に協力するとともに、流出した資金の保全・回収手続きに全力を尽くしております。

また外部弁護士3 名にて構成される調査委員会を組成いたしました。事実関係の調査と原因究明、再発防止策の提言等を行い、再発防止に努めていきます。

加えて調査結果に基づき、管理監督も含めた社内関係者の処分に対しても検討してまいります。

株主の皆さまを始め多くの皆さまにご迷惑とご心配をおかけすることとなりましたこと、深くお詫び申し上げます。

なお、本事案に伴い発生する損失につきましては、当連結会計年度に特別損失として計上する予定です。

【概要】

損失見込額: 最大 約 34 億円(本年 1月 31 日時点)

発生時期: 2023 年 12 月上旬から2023 年12 月中旬

本件につきましては、捜査上の機密保持のため、現時点ではこれ以上の詳細の開示は差し控えさせていただきます。

今後、捜査に進展があり、開示すべき事項が発生した場合には、速やかに開示させていただきます。

ご理解とご了承のほど宜しくお願い申し上げます。

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【セキュリティ事件簿#2024-071】アイティメディア株式会社 当社公式Xに関する重要なお知らせ(ITmedia Mobile、スマートジャパン) 2024/1/29

アイティメディア株式会社
 

2024年1月29日(月)、下記の公式Xアカウントが不正アクセスにより、第三者に乗っ取られていることが判明いたしました。

・[復旧済] ITmedia Mobile「@itm_mobile」

・[復旧済] スマートジャパン「@ITM_SmartJAPAN」

本乗っ取り被害を受けて、現在、当該の公式Xアカウントの利用を中止するとともに、X社に対しアカウントの復旧等の手続きを進めております。

復旧までの間、当社では当該の公式Xアカウントを使用した投稿ならびに、ダイレクトメッセージ(DM)などのご連絡をすることは一切ございません。不審なメッセージ、連絡を受信された場合、ご注意、破棄いただきたくお願い申し上げます。

なお、復旧予定など判明いたしましたら、本ページにてご報告申し上げます。

今後はより一層、セキュリティ強化に努めさせていただきます。読者の皆さまにはご心配、ご迷惑をお掛けすることになり、深くお詫び申し上げます。

(2024/2/6更新>アカウント復旧について)

2024年2月3日(土)にITmedia Mobileの公式Xアカウント「@itm_mobile」、2024年2月6日(火)にスマートジャパンの公式Xアカウント「@ITM_SmartJAPAN」が、X社の協力により復旧いたしました。以後、同アカウントからの投稿は公式の情報になります。

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【セキュリティ事件簿#2024-070】講談社 『攻殻機動隊』公式Xに関する重要なお知らせ 2024/1/29

攻殻機動隊
 

2024年1月28日(日)午前中から『攻殻機動隊』公式Xアカウント(@thegitsofficial)では、不正アクセスにより「乗っ取り被害」を受けていることが発覚いたしました。

現在『攻殻機動隊』公式Xアカウントについては利用を中止して、X社とアカウントの利用再開について調整しております。

現状、不正アクセスによる被害報告はございませんが、引き続き他の『攻殻機動隊』公式SNSを含めた調査およびセキュリティ強化について対応してまいります。

復旧予定など明確になりましたら、あらためて


『攻殻機動隊』公式サイト(https://theghostintheshell.jp)

『攻殻機動隊』公式instagram(https://www.instagram.com/theghostintheshellofficial)

『攻殻機動隊SAC_2045』公式X(@gitssac2045)

『攻殻機動隊SAC_2045』公式ウェブサイト(ghostintheshell-sac2045.jp)


にて報告をさせていただきます。

なお、被害を受けている公式X(@thegitsofficial)による直接のDMやご連絡には復旧までご注意をいただけますと幸甚に存じます。

利用者の皆さまにはご心配とご迷惑をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。

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【セキュリティ事件簿#2023-416】西日本電信電話株式会社 お客さま情報の不正流出に関するお詫びとお知らせ 2024/1/26

NTT西日本
 

株式会社NTTマーケティングアクトProCXおよびNTTビジネスソリューションズ株式会社からのお客さま情報漏えいに関し、弊社(西日本電信電話株式会社)のお客さまに関わる情報が含まれていることが判明いたしました。お客さまの情報漏えいといった、決してあってはならないことを起こしてしまい、お客さまに多大なご迷惑とご心配をおかけすることになったことについて、心より深くお詫び申し上げます。

弊社の調査の結果、対象となるお客さまへは、順次、ダイレクトメールにてご連絡させていただきます。ご不安な点やご不明な点がございましたら弊社のお問い合わせ窓口までご連絡ください。

なお、現時点までに、お客さまの情報が不正に利用された等の二次被害は確認されておりませんが、今後、公的機関とも連携し、お客さまの被害が拡大することがないよう努めてまいります。

1. 本件の概要

(1)本件の発生経緯

弊社が2014年4月~2022年3月に実施した新サービスやオプションサービス等をご案内するテレマーケティング業務を委託する過程において、お客さまの情報漏えいが発生いたしました。具体的には、テレマーケティング業務を委託していた株式会社NTTマーケティングアクトProCXが利用しているコンタクトセンタシステムを提供するNTTビジネスソリューションズ株式会社において、同システムの運用保守業務従事者(元派遣社員)が、弊社のお客さま情報を不正に持ち出していたことが判明いたしました。

(2)不正に持ち出されたお客さま情報の内容

氏名/住所/電話番号/生年月日/メールアドレス/サービス種別・回線ID等

(クレジットカード情報および金融機関口座情報等の決済関連情報、各種パスワードは含まれておりません)

2. 再発防止策について

弊社は今回の事案を厳粛に受け止め、同様の事態を再び発生させることがないよう、お客さま情報を取り扱う全業務について、業務委託先を含めて再点検を実施するとともに、個人情報管理体制の一層の強化を図ってまいります。また、弊社の従業員に対しても、これまで以上に情報の取り扱い・保護に関する教育の充実を図り、個人情報保護の重要性に関わる当事者意識の醸成を図ってまいります。

お客さまには多大なご迷惑とご心配をおかけいたしますこと、重ねて深くお詫び申し上げます。

3. お客さまへのご連絡について

弊社の調査の結果、本件の対象と特定されたお客さまへは、順次、ダイレクトメールにてご連絡させていただきます。

また、本件に関してご不安な点やご不明な点がございましたら、下記のお問い合わせ窓口までご連絡をお願いいたします。

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【セキュリティ事件簿#2024-069】株式会社スリー・ディー・マトリックス 送金詐欺による資金流出被害のお知らせ

3DMATRIX
 

株式会社スリー・ディー・マトリックス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡田淳)は、2023 年 12 月下旬から 2024 年1月上旬にかけて、取引先を装った複数のメールによる虚偽の支払い指示に応じ、当該取引先の真実の銀行口座と異なる銀行口座に対して誤って代金を支払ってしまう送金詐欺による資金流出被害が生じたことが判明しましたので、お知らせいたします。

1.被害の内容

今回判明した詐欺被害は以下のとおりの2件です。

① 2023 年 12 月 19 日以降年末にかけて、2023 年 12 月末に支払いが予定されていた約 86 万US ドルの原料代金支払いについて、取引先(以下、「A 社」という)の名を騙ったメールで支払口座の変更の依頼(以下、かかるメール送信者を「犯人」という)があり、これに応じて虚偽の銀行口座に代金を支払いました。

② 2024 年1月初旬、別の代金支払について同じく A 社の名を騙ったメールにより支払いの要請があり、この要請の一部の 50 万 US ドルの支払いに応じることにしましたが、かかる支払いについても再度別の銀行口座に支払うよう指示があり、この虚偽の銀行口座に対して支払いました。

2.被害発生の背景

(1)2023 年 12 月の誤送金について

当社と A 社は、双方の創業以来事業上の関係があり、経営者間での個人的信頼関係もありました。オーダーの追加、変更や支払いの時期変更等について、A 社は様々な当社の要請に対して柔軟に応じてくれており、これらの取引条件の変更についてのやり取りも少なくありませんでした。今回犯人から送付されてきた口座変更を依頼するメールも、このような取引条件の変更に関するやり取りの一部と捉えておりました。なお、担当者間でのやり取りであったため、念のため A 社社長に確認しようとしていたところ、A 社社長の名を謳ったメールで A 社担当者からの要請を確認する内容のメールを受信したため、最終確認が取れたと思い込んでしまい、電話等での確認は行わなかったという事実がございます。

(2)2024 年1月の誤送金について

2024 年1月に発生した誤送金は、契約上の支払期限を合意の上延期した上で、当社の資金状況により早期支払に努めることとしていたもので、A 社社長の名を謳った犯人から送られてきたのは、A 社の資金繰りの理由により即時の支払いを要請する内容のメールでしたが、2023 年12 月からの一連のやり取りに続くものであったため、本要請についても A 社からのものであると信じ込んでしまいました。当社としてはこれまでの度重なる要請に対し、気持ちよく応じてくれているA社の好意に対して少しでもお返しないといけないという思いがあったため、本支払の要請に応じることとし、また、A 社は交渉の際も期間をかけて交渉するようなことはせず、いわば一発回答で合意してくれていたので、当社としても要請に応じるならばすぱっと応じることとしたいと考えたため、あえて電話等で確認することなく、約 50 万ドルを虚偽の口座に支払ってしまいました。

3.その後の経緯

その後、2024 年1月 15 日に他の取引先の名を騙って同様の支払口座変更依頼のメールが送付され、電話等で当該取引先に確認を行ったところ、このようなメールを送付した事実はないとの返答でした。そのため、2023 年 12 月から 2024 年1月初旬の支払いについても疑念を持ち、調査を開始しました。情報が非常に限られており、調査は難航しておりますが、本日時点で判明した情報を開示することと致しました。

4.現時点で判明している事実

現時点では受領したメールおよび支払指示を受けた銀行口座情報以外に詐欺行為に関する情報はありません。また、外部の専門調査会社に依頼し調査を行っていますが、現時点で本件詐欺と直接つながる情報は確認されておりません。犯人は、ある程度の期間当社の取引先とのやり取りを観察し、商業条件だけでなく個人的な関係性も理解した上で絶好のタイミングを狙って当該取引先の名を騙ったメールを送付してきたと思われ、巧妙な手口の詐欺であることは推測されます。しかし、犯人の正体は現時点ではわかっておりません。

なお、捜査機関に対しての相談は既に実施しており、今後の捜査に全面的に協力してまいります。

5.個人情報漏洩の可能性

当社が保有する顧客に関する個人情報は非常に限られており、本件のような事態に関連して当社が保有する個人情報が漏洩する可能性はないと考えており、また、現時点までの調査では漏洩された個人情報や漏洩を疑わせる事実は確認されていません。

6.再発防止策

現状調査が進行中ですが、当面の再発防止策として、関係者への周知徹底、送金プロセスの見直し、アカウントのパスワード再設定等現時点で取れる方策をとっており、調査結果も踏まえ今後更なる検討により必要な再発防止策をとっていく所存です。当社の体制について攻撃されるような脆弱な点があり、改善すべき点はございますが、事業の本質や将来性とは関係がない事項で、その意味で今回の事態は偶発的なものであって、再発防止策によって防止可能なものと考えております。

7.業績への影響

当該資金を回収できなかった場合、約2億円の特別損失が生じます。資金回収を含め最終的な被害額については現在調査中であり、業績への影響および計上時期につきましては状況が判明次第開示いたします。なお、当社はいまだ成長段階にあり潤沢に資金があるというような状況ではない中、現実に資金が流出することになりますが、今回の詐欺被害自体で直ちに資金繰りに窮するような状況ではございません。

株主の皆様をはじめ多くの皆様にご迷惑およびご心配をおかけし、また会社の財産を防御できなかったことについて、深くお詫び申し上げます。

【セキュリティ事件簿#2024-068】NTTコミュニケーションズ株式会社 当社の利用終了パソコンに関する一部のSNS投稿につきまして 2024/1/20

NTTコミュニケーションズ
 

本日、一部のSNSにて、中古パソコンを購入後、Windows設定時にNTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)の設定画面が表示される件についての投稿がございましたが、当社におけるパソコン利用終了時のサーバー上の設定情報の削除漏れの影響であることを確認いたしました。

パソコンを購入された方にはご迷惑、ご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます。なお、本件に伴う当社が取り扱う情報の漏洩はございません。

1.発生事象

当社の利用終了パソコンを中古にて購入後、Windows設定時にNTT Comの設定画面が表示される事象が発生しております。

2.原因

NTT Comの社用パソコンにおいては、従業員がWindows設定を実施するために、各端末のハードウェアIDをMicrosoft社サーバーに登録し、起動時に自動的に社内向けのセットアップが出来るようにしております。

社用パソコンの利用終了時には、社用パソコン内のファイルや設定情報については全て削除した上で利用終了していますが、Microsoft社のサーバーからハードウェアIDを削除すべきところ、この削除が一部漏れておりました。

該当のパソコンにおいて、Windows設定時にNTT Comの社名が表示されますが、ログインはできず、また当社が取り扱う情報も残存していません。

3.対応状況

当社にてサーバー上のハードウェアID削除の作業を順次進めております。ハードウェアID削除完了後、NTT Comの設定画面は表示されなくなります。

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