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To clear this up, looks like a bunch of people were generally infected with #redline and other stealers that supply “dark web markets” thus exposing their creds twitter.com/Louishur/statu…
雑記系ブログ。セキュリティとか、マイルとか、投資とか、、、 / Miscellaneous Blogs. Security, miles, investments, etc
オープンソースの調査は、人間の研究者のスキルと努力に依存しています。これは今後も変わりません。しかし、ツールを使えば、調査のプロセスを大幅に楽にすることができます。
私たちBellingcatは、他の多くの調査機関やオープンソース愛好家と同様、主に無料で利用できるツールに依存しています。これは、多くの有料ツールにアクセスするために必要な予算がないためで、私たちは非営利団体です。しかし、それだけでなく、私たちはオープンソースソフトウェアの考え方を信じています。
私たちは、あらゆる分野のデジタル研究者が、オープンソースの調査を行うための方法やツールを自由に使えるようにしたいと考えています。そのために、私たちはウェブサイトで無料の調査ガイドやリソースリストを公開しています。また、Bellingcat Githubを立ち上げました。ここでは、Bellingcatの調査技術チームが開発・使用するツールの多くを、オープンソースプロジェクトとして公開しています。
また、これらのツールを公開するだけでなく、オープンソースソフトウェアの経験者やオープンソース調査の愛好家からの投稿や共同研究も受け付けています。
私たちのGithubにあるツールのリストは、時間とともに増えていきます。現在、私たちの小さなコレクションには、Instagramの「ロケーション」を見つけるためのツール、Google Sheets用の自動ビデオアーカイバ、曇った衛星画像の中から雲のない小さな小領域を見つけるためのGoogle Earth Engineアプリケーションなどがあります。
皆さまのご協力により、これらのツールが改善され、さらに追加されていくことを期待しています。これらのプロジェクトの多くは、すでにGithubのIssuesページに改善提案が掲載されており、コミュニティへの貢献に最適なハイライトされた課題も含まれています。
ここでは、Githubに掲載されているツールのうち、あなたが開発に貢献できるものについてご紹介します。
instagram-location-searchインスタグラムは、公共の場での共有とジオタグの両方が社会的な規範となっている点で、現代のソーシャルメディアの中ではややユニークな存在です。しかし、写真は特定の座標で検索できるわけではなく、Instagramの「場所」に関連付けられています。Instagramでは、これらの場所を緯度と経度の座標で検索したり発見したりする方法は提供されておらず、都市名や場所の名前でしか検索できません。例えば、アムステルダム中央駅からのインスタグラムの投稿を見つけるのは簡単ですが、近くの他の場所で撮影された写真を見つけるのは、探しているもの(および関連するインスタグラムの地名)がはっきりしていない限り、簡単な方法ではありません。
しかし、モバイルのInstagramアプリは、特定のInstagramの場所の近くにある場所を見つけるプライベートAPI(Application Programming Interface)にアクセスし、新しい写真の場所を選択する際に使用されます。Bellingcatは、このAPIを利用して、Instagramの場所を見つけるためのツールを開発しました。
telegram-phone-number-checker
Telegram電話番号チェッカーは、研究者が特定の電話番号または電話番号のリストがTelegramでのアカウント作成に使用されたかどうかを調べたい場合に便利です。
電話番号を調べるために、このツールはTelegram APIを使用し、「API_ID」と「API_HASH」を必要とします。電話番号がTelegramのユーザー名に関連付けられている場合、このツールは接続されているユーザー名を提供します。テレグラムではユーザー名は必須ではないので、特定の電話番号でテレグラムのアカウントが作成されているかどうかを単純に検出することもできます。
auto-archiver
このツールは、2021年のアメリカ大統領就任式のソーシャルメディアの画像を扱うためにBellingcatが開発したものですが、他のさまざまな場面でも活用できると考えています。
ほとんどのメタデータはyoutube-dlによって直接提供されますが、このスクリプトは、ビデオ処理用のオープンソースツールであるffmpegを使ってビデオフォーマットを変換し、メタデータを抽出することもできます。これを利用してサムネイルを生成し、画像としてGoogleシートに直接挿入することができます。また、動画の内容を一目で確認できる動画「コンタクトシート」用のサムネイルを定期的に生成することもできます。
The auto-archiver tool. Image credit: Bellingcat
オートアーカイバの機能を拡張し、新しいユーザーや技術者ではないユーザーが簡単に使えるようにする機会がいくつかあります。Githubのドキュメントにガイドや例を追加することは、アプリケーションの使用をより簡単にする重要な追加となります。また、Google Sheets Appのような他のアプリケーション形式があれば、セットアップの一部が簡単になるかもしれません。しかし、youtube-dlを実行するためにはリモートコンピュータが必要であり、アーカイブされたビデオをアップロードするための場所が必要であるため、サーバーのセットアップが必要になると思われます。
tiktok-timestampこのツールは、Tiktok の動画から正確なアップロードの日付を抽出するための極めてシンプルなヘルパーです。ソース コードでは、CORS ヘッダーを提供していない Web サイトへのリクエストを実行する方法と、シンプルなクライアント サイド ツールを Github ページでホストする方法を示しています。
cloud-free-subregionこれは、Sentinel-2の衛星画像の中から、特定の地域に雲がないものを探し出すGoogle Earth Engineのアプリケーションです。センチネル2は、欧州宇宙機関が運用する地球観測衛星で、週に2回程度、地表のほとんどの場所の中解像度(1ピクセルあたり10メートル)の可視・赤外画像を撮影しています。この画像は、オープンソースの調査員にとって非常に有用であり、最近のBellingcatの記事では、イラクの環境汚染の理解や、エチオピアのティグライでのドローンによる戦争の主張の分析に使用されています。
このツールは、Google Earth EngineやSentinel Hubでデフォルトで提供されているように、Sentinel-2が画像全体で測定したときに大きな雲を定期的に詳細に表示する赤道地域で特に役立ちます。しかし、これらの画像の中には、関心のある特定の小さな領域で晴れているものもあります。このアプリケーションは、そのような画像を見つけるのに役立ちます。
An example of finding a Sentinel-2 image that is cloud free over a particular subregion. Credit: Bellingcat
さらに、月ごとに1枚の画像のみを含むように画像コレクションをフィルタリングすることで、多数の画像を含む大規模な時間範囲を整理するプロセスを簡素化します。また、コントラスト調整や近赤外のフォールスカラーオプションもあり、植物の視覚化にも役立ちます。
Google Earth Engineのアプリケーションとして直接アクセスすることができます。
"YAFRAは、ITセキュリティインシデントに関するレポートを分析し、表現するための半自動フレームワークです。ユーザーはレポートをPDFで提供し、YAFRAはIOC(Indicators of compromise)を抽出します。"
将来性のあるオープンソースプロジェクトで、MISPとの連携も優れています。
「ゼロトラスト・アーキテクチャ」と聞いたときの反応は、数年前と今ではかなり変わってきているのではないでしょうか。これまでは「ウチには関係ない」と一蹴されるケースもあったかもしれませんが、ゼロトラストの導入事例も増え、一気に身近になってきています。
セキュリティ業界にはありがちですがキーワードだけが先行し、実態はよく知られていないということも多々あります。前回の岡田 良太郎氏の講演レポートで触れられていましたが、“バズワード”には急いで飛びつく必要はありません。ただし放置しないように概略を知っておき、必要なタイミングで必要な部分を取り入れるという積極性は必要かと思います。
ゼロトラストに関しては、キーワードが盛り上がってからしばらくたったことで、重要な資料が“無料で”手に入るようになりました。今回は、これらを紹介していきます。この機会に少しだけでも触れてみてください。
まずは、最重要な資料「NIST SP800-207」を押さえておきましょう。NIST SP800-207は2020年8月に公開された、米国国立標準技術研究所(NIST)による「ゼロトラスト・アーキテクチャ」の教本です。日本語訳はPwCコンサルティングから無料で公開されています。
NISTによるゼロトラスト・アーキテクチャの基本原則は以下の通りです。
- 全てのデータソースとコンピューティングサービスをリソースと見なす
- ネットワークの場所に関係なく、全ての通信を保護する
- 企業リソースへのアクセスは、セッション単位で与える
- リソースへのアクセスは、クライアントアイデンティティーやアプリケーションサービス、リクエストする資産の状態、その他の行動属性、環境属性を含めた動的ポリシーにより決定する
- 全ての資産の整合性とセキュリティ動作を監視し、測定する
- 全てのリソースの認証と認可を動的に行い、アクセスが許可される前に厳格に実施する
- 資産やネットワークインフラストラクチャ、通信の現状について可能な限り多くの情報を収集し、セキュリティ態勢の改善に利用する
NIST SP800-207 「ゼロトラスト・アーキテクチャ」(日本語訳)から引用
米国内の事情に特化した章も含まれるため、この資料のことはあくまで「ゼロトラストという概念を確認する」目的で手元に置いておくものと考えてもいいでしょう。まず2章の「ゼロトラストの基本」を読み、そこから始めるというのがちょうど良いのではないかと思います。
次に紹介するのは、情報処理推進機構(IPA)が2021年6月に公開した「ゼロトラストという戦術の使い方」という実践的な資料です。
この資料は、先ほどのNIST SP800-207を含めて多数の資料を参照しているので、ゼロトラストの入門書としても最適です。本資料は、現場に近い視点から、ゼロトラストを構成する要素を一通り解説しています。
ゼロトラストを構成する要素のキーワードのリストがあれば、私たちは「何を知っていて」「何を知らないのか」「知らないキーワードはどの部分を対象としているのか」などが分かるはずです。
「ゼロトラストという戦術の使い方」では、モデルケースも多数掲載されており、オンプレやクラウドの混在環境でこれをどのように適用していくかのヒントになると思います。制御系システムへの適用も検証されているため、ITとOTが混在するシステムの参考になるはずです。
最後に、金融庁が2021年6月に公開した無料の「ゼロトラスト」指南書「ゼロトラストの現状調査と事例分析に関する調査報告書」を紹介します。
この報告書は、PwCあらた有限責任監査法人が作成し、前半は「ゼロトラストとは何か」、後半は金融機関におけるゼロトラストの導入と事例を紹介しています。
金融機関といえば、安全なシステムを重視して最新の技術よりも“枯れた”技術を採用するという、良くも悪くも保守的なイメージがあると思います。一見、ゼロトラスト・アーキテクチャとは全く相いれないように思えますが、最近ではコロナ禍やデジタライゼーションの進展に伴い、境界型防御の限界を感じてゼロトラストを取り入れる金融系企業も増えています。
同報告書で個人的に気になったのは「ゼロトラスト・アーキテクチャを導入しないと決めた海外金融機関」の事例です。理由はさまざまですが、企業の中には「ゼロトラストはまだ早い」と判断したところもあります。金融系であればこれまで投資してきたセキュリティ対策が十分に機能していることなども理由の一つでしょう。
ゼロトラスト・アーキテクチャを導入しないことは「セキュリティ投資を止める」ことではありません。この判断をした金融機関の中には、ユーザーの振る舞いを監視する「UEBA」や、マルウェア横展開を防ぐ「内部ネットワークセグメントの細分化を実装」するなど、最新のセキュリティ対策を講じているところもあります。この事例は、金融機関だけでなく「ゼロトラストを導入しない」と決めた組織や、決断できず問題を先送りした組織にとって、大きなヒントになるはずです。
【バックアップ】
Jiggys-shop.jp:2,312名
Crazy-ferret.jp:4,004名
618名(2021年3月16日時点)