🛠️ OWASP Zed Attack Proxy(ZAP)とは?
OWASP ZAPは、OWASP(Open Web Application Security Project)が開発する無料のWeb脆弱性スキャンツールです。
Linux・Windows両方で動作し、Kali Linuxには標準搭載されています。
日本語版もあり、無料ツールの中では特に使いやすく、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
🔍 OWASP ZAPでできること
ZAPは「自動スキャン」を押すだけで、対象サイトの脆弱性を一気にチェックできます。
一般的に、次のような用途で使われます。
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Webサイトの脆弱性スキャン
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通信内容の可視化(プロキシとして動作)
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手動による詳細な脆弱性調査
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HTML形式のレポート出力
無料ツールの中では珍しくGUIを備えているため、コマンドが苦手な人でも安心です。
🧪 ZAPが向いている「町医者クラス」の診断
有償の診断ツールに比べれば、ZAPの精度や検出範囲は限界があります。
しかし、次の用途では非常に効果的です。
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社内の簡易スクリーニング
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個人ブログやWebアプリのセルフチェック
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OSINT調査の延長でのURL確認
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「そもそも何が弱点になりやすいか」の理解
“無料でここまでできる”という点では最強クラスのツールです。
🚀 Kali LinuxでのZAPの起動
Kaliではメニューから起動できます。
Kali メニュー → Vulnerability Analysis → OWASP ZAP
または端末で
zap
と入力するだけです。
GUIが開いたら、中央にある「Quick Start」からテストURLを入力することでスキャンが始まります。
📝 まとめ
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ZAPは初心者〜町医者クラスのセキュリティ担当が使える無料の脆弱性スキャナー
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Kali Linuxに標準搭載され、GUIで簡単に操作できる
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自動スキャンからプロキシまで幅広く対応
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「まずは無料で弱点チェックしたい」人には最適なツール
【参考】
OWASP ZAPの基本的な使い方
脆弱性診断研究会(Security Testing Workshop)
IPA安全なウェブサイトの作り方
OWASPWebシステム/Webアプリケーションセキュリティ要件書
